全日本大学野球連盟の監督会が横浜市内で開催され、今年から侍ジャパン大学代表を率いる鈴木英之監督(関西国際大)が抱負を語った。7月に台湾で開催される新大会「ワールドカレッジベースボールチャンピオンシップ(仮称)」での優勝を目指す指揮官は、チームの課題として「長打力」を挙げ、法政大の井上和輝捕手と境亮陽外野手の1年生コンビや、大阪商業大の真鍋慧内野手など若き大砲たちの台頭を熱望した。
「足」は揃った、求む「大砲」
昨年12月の代表候補強化合宿を視察した鈴木監督は、「足の速い選手が多いという印象」と機動力には手応えを感じている。明治大の岡田啓吾選手(3年)が50m走で5秒69という驚異的な記録を出すと、龍谷大の市橋昂士選手(3年)が5秒91、法政大の境亮陽選手(1年)と明治大の田上夏衣選手(2年)が5秒92、明治大の榊原七斗選手(3年)が5秒99と、4人が5秒台を記録している。
その一方で、「過去に勝っているときはやはり長打力があった(中日スポーツ)。」と分析。「春以降に大砲、長打力のある選手が出てきてくれたらうれしい」と、一発で試合を決められる打者の出現を待ち望んでいる。
法大1年コンビ&大商大・真鍋に「楽しみ」
具体的な名前として挙がったのが、法政大の1年生コンビ、井上和輝捕手と境亮陽外野手だ。「足も速いし、パワーもある。6月、7月にはどんな選手になっているのか楽しみ(日刊スポーツ)。」と、そのポテンシャルを高く評価する。
また、合宿で特大アーチを放った大阪商業大の真鍋慧内野手(2年)についても「すごい当たりだった。楽しみ(中日スポーツ)。」と期待を寄せた。
ドラ1候補・榊原、鈴木、渡部は「中心選手」に
実績のある上級生には、チームを牽引する役割を求めた。昨夏も代表入りした明治大・榊原七斗外野手(3年)、青山学院大の鈴木泰成投手(3年)と渡部海捕手(3年)ら、今秋のドラフト1位候補たちに対し、「中心選手になっていくこと(中日スポーツ)」を期待。「投打ともにハイレベルになれば言うことない(スポニチ)。」と、彼らが額面通りの活躍を見せることが世界一への鍵となる。
また昨年のように、打撃で圧倒できるチームになるため、6月に行われる選考合宿に向けて、春のリーグ戦でホームランを量産する選手が出てきて欲しい。
ドラフト会議に向けた重要な大会に
大学野球の国際大会は隔年で日米大学野球と、かつてはユニバーシアードが交互に行われていたが、新型コロナ以降、ユニバーシアードの野球の大会は開催されていなかった。そのため、日米大学野球の無い時は、欧州に遠征してプラハやハーレムの大会に参加し、そこでアメリカや台湾などと対戦をしていたが、今年は7月に台湾で、「ワールドカレッジベースボールチャンピオンシップ(仮)」という大会が行われる予定で、大学野球の世界一を決める大会となれば良い。
昨年は、日米大学野球でアメリカに5勝をするなど、圧倒的な力を見せた侍ジャパン大学代表、ドラフト会議でもそこでプレーをした選手が次々と指名された。ドラフト会議でも大学生が中心であり、特に野手の人気が高まっている近年、海外の150キロ超を投げる選手と対戦して結果を出す事で評価が高まる。開催場所が台湾ということで近い事もあり、スカウトも足を運べる大会になりそうで、ドラフト会議に向けた重要な大会となりそうだ。
コーチ陣には、溝口智成氏(杏林大)、大島公一氏(法大)、川村卓氏(筑波大)という経験豊富な監督たちが就任。「覚悟を決めて戦っていきたい」と語る鈴木監督の下、最強の布陣で夏の世界大会に挑む。
注目選手 プロフィール
井上 和輝(いのうえ・かずき)
- 所属: 法政大学(1年)
- ポジション: 捕手
- 投打: 右投左打
- 特徴: 1年秋にリーグ最多本塁打を記録した左の大砲。
境 亮陽(さかい・りょうや)
- 所属: 法政大学(1年)
- ポジション: 外野手
- 投打: 右投左打
- 特徴: 大阪桐蔭高時代から注目のアスリート型外野手。スピードとパワーを兼備。
榊原 七斗(さかきばら・ななと)
- 所属: 明治大学(3年)
- ポジション: 外野手
- 投打: 右投左打
- 特徴: 走攻守揃ったドラフト1位候補。昨夏も代表経験あり。










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