東京六大学野球春季リーグ開幕に向け、立教大のエース左腕、斎藤蓉投手(4年=仙台育英)が復活の投球を見せた。29日に行われた社会人強豪・東京ガスとの練習試合に先発した斎藤投手は、3イニングを投げて被安打0、4奪三振と完璧な内容。最速148キロの直球に多彩な変化球を織り交ぜ、聖地・神宮での開幕マウンドに標準を合わせた。中日スカウトも評価をしている。
148キロと高速スライダーで翻弄。社会人を相手に3回完全の「完璧な内容」
斎藤蓉投手は、立ち上がりから社会人打線を圧倒した。ストレートは148キロを計測。昨冬から精度を高めてきたスライダー、カットボール、スプリットを巧みに操り、打者に的を絞らせなかった。3イニングをパーフェクトに抑える快演に、マウンド上では「楽しんだ」と語るほどの余裕も見せていた。
斎藤投手は仙台育英高時代の2022年に、東北勢初となる甲子園での優勝を果たしたエースで、決勝の下関国際戦でも先発し、7回1失点の好投を見せていた。しかし、その負担は大きく、大学に進学すると直後の1年夏に左肘のトミージョン手術を受けた。大学2年までの2年間はリハビリと復活に向けた練習に費やし、昨年春にようやく救援として復帰を果たした。秋にはチームとして開幕となる法政大戦に先発登板をしたが、6回途中4失点で降板、早稲田大戦でも先発に失敗してリリーフに戻っていた。
今春から再び先発として挑戦する。斎藤投手は「今季は先発で行くと言われているので勝てる投手を目指したい(スポーツニッポン)」と話し、先発投手としての決意を示す。リリーフ経験で培った瞬発力と、長いイニングを投げ抜くための先発としての技術を完成させつつある。
中日スカウトも「速いスライダーがいい」。ドラフト戦線へ名乗り
ネット裏で視察したスカウト陣からも、高い評価の声が上がった。特に140キロ台後半の直球と、ブレーキの効いたスライダーの組み合わせは、プロの目にも魅力的に映っている。
中日・松永幸男スカウト:「ストレートも来ていたし速いスライダーもいいね」
他の球団のスカウトからも「春のリーグ戦でじっくりみてみたい(スポーツニッポン)」と期待の声が聞かれており、東京六大学のドラフト注目投手としてリストアップされている。
トミージョン手術と仙台育英での「日本一」。不屈の左腕が狙う神宮V
かつて甲子園の頂点に立ったサウスポーは、大学でも目標であるリーグ優勝、そして大学日本一を目指す。怪我を乗り越えて手に入れたとなれば、より大きな喜びとなるだろう。そして即戦力サウスポーとして秋のドラフト会議に向け、大きく名乗りを挙げることになる。
【斎藤 蓉】 プロフィール
- 氏名: 斎藤蓉
- 所属: 立教大学(4年)
- 出身: 山形県(酒田三中-仙台育英高卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 身長・体重: 175cm、75kg
- 主な特徴や実績: 仙台育英高時代に夏の甲子園優勝。1年時にトミージョン手術を受けたが、地道なリハビリを経て復活。最速148キロの直球と高速スライダー、カットボールが武器。今季から立大のエースナンバー18を背負う。2026年ドラフト候補。









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