創価大・田中正義投手がタイブレークでストレート2奪三振!関西大・石田光宏投手好投も敗戦

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 明治神宮大会大学の部、創価大vs関西大の試合は1-1のまま延長10回に入ると、タイブレークとなった延長10回に、創価大の2年生で154km/h右腕の田中正義投手が2三振を奪って無失点に抑え、創価大が勝利した。

3年生同士の投手戦

 試合は創価大・小松貴志投手、関西大・石田光宏投手の3年生エース同士の先発となり、小松投手は持ち前のストレートのキレと変化球で8回を4安打8奪三振1失点、また石田投手も最速144km/hの速球をコントロール良く投げ、スライダー、ツーシームなどで9回を6安打7奪三振1失点と好投した。

 来年ドラフト候補となる投手同士の対戦に石田投手は「相手投手よりマウンドを長く守れたのはプラス」と、タイブレークで敗れたものの、来年に向けて自信を深めていた。

 

田中正義投手が速球勝負

 創価大は9回から2年生で154km/hの速球を投げ、早くも2016年のドラフトの超目玉と評価される田中正義投手がマウンドに上る。田中投手は今年の全日本大学野球選手権で154km/hを記録して圧巻のピッチングを見せ、侍ジャパン大学代表にも選ばれてハーレムで登板もしている。
 しかし、その影響もあって右肘を痛めると、今秋のリーグ戦は1試合に登板しただけで、1ヶ月はノースローで治療に専念した。

 それでも投げたくて仕方なかったのだろう、この日監督が登板を告げると、「待ってましたという顔だった」という表情だったという。9回はストレートは153km/hを記録した。しかし春のようなキレは無く空振りをなかなか奪えない。変化球も曲がりが緩かったものの1安打1奪三振で抑える。

 そして10回、1アウト満塁のタイブレークでスタートすると、千葉ロッテドラフト4位の4年生・寺嶋寛大投手のサインに首を振り、ストレート勝負を挑む。3番打者を149km/hの速球で空振り三振、4番打者を148km/hで空振り三振、2者連続三振で点を与えず、チームの勝利に貢献した。

 故障もあって春よりはややキレが無いようにも見えたが、それでも現時点で日米野球で登板する侍ジャパンの投手よりも素晴らしい球を投げているように見える。2016年が非常に楽しみだ。故障だけはしないでほしい。

 自ら招いたわけではなくても、絶体絶命のピンチだった。タイブレーク方式で1死満塁から始まる延長10回。2年生右腕・田中は力でねじ伏せた。3番・西田を149キロで空振り三振。4番・藤嶋も148キロで空振り三振を奪い、右手でグラブを力強く叩いた。

 「気持ちで抑えるしかないなと。開き直って投げられた。ボールに意思を込めるというか、満塁とか考えずに自分の納得いく球を投げた」。1―1の9回から2番手で今大会初登板。最速153キロを計測し、1回2/3を無失点で3三振を奪った。タイブレークによるピンチも切り抜け、直後の味方のサヨナラを呼んだ。

 9回までは完璧だった。144キロ直球にスライダー、ツーシームを織り交ぜ5安打1失点。エースとして最後までマウンドに立ち続け「相手投手よりマウンドを長く守れたのはプラス」と胸を張った。

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