履正社はこの日、最速145キロの速球を投げる衣笠遼投手の好投と、昨夏の甲子園優勝メンバー・池田凛選手が4打数4安打1本塁打の活躍を見せた。
主力やや不調も
履正社にまた一人、すごい投手が成長を見せた。プロ志望を明言する190cmの内星龍投手が2回3失点で降板すると、背番号11を付けた最速145キロ右腕の衣笠遼投手が登板した。
衣笠投手は5回2アウトで、追い込んでから投げた外角のストレートは146キロを記録し空振り三振に仕留めた。4回を投げて2安打無失点、エース・岩崎峻典投手、内投手に続く第3の投手が試合を締めた。
打線では3番・小深田大地選手、4番・関本勇輔選手がノーヒットに終わったものの、昨夏の優勝メンバーだった池田凛選手が4回に2試合連続となる高校通算20号となるソロホームランを放つなど、4打数4安打の活躍を見せた。
さすがは昨年覇者の履正社、投手も野手も分厚い選手層で競争し、誰かが不調でも誰かがしっかりとカバーする。衣笠投手は「平均球速が上がった。150キロ出すことが目標。」と話し「4年後プロに行きたい」と大学進学後にプロ入りを目指すと話した。
また池田選手も大学進学を志望しているが、この日視察した巨人・渡辺スカウトは「リストが柔らかいから木製バットにも対応できる。4年後は候補に入ってくる」と評価した。

自らをパワータイプと説明する胸囲100センチの右腕は「平均球速が上がった。150キロ出すことが目標。(進学して)4年後プロに行きたい」と先を見据えながら成長を続けている。
圧巻は5回だ。2死から5番・米永をこん身の外角直球で空振り三振に仕留めると、思わず雄叫びを上げた。「シャーっ」――。直球の最速は146キロ。カットボール、スライダー、スプリットを操る右の本格派はスタンドに響きわたる絶叫で相手打線をねじ伏せた。
1打席目は中前打で2打席目は右翼に二塁打。同点の四回には「打った瞬間いったと思いました」と先頭で2戦連発となる右翼へのソロ弾を放った。サイクル安打こそ逃したが、4打席全出塁だった3回戦から10打席連続出塁となった。
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