近大の佐藤輝明選手が、関西学生リーグタイ記録となる通算13本目のホームランを放った。この日は阪神が4人体制で、埼玉西武が3人体制で視察するなど4球団が視察し、ドラフト会議では最大8球団の1位指名競合の可能性もある。
4球団視察
この日の立命館大戦では3回、ノーアウトランナー1塁の場面で作責に入ると、1ボールの後の2球目を捉え、高い放物線を描いた当たりはライトスタンドへ飛び込んだ。これでリーグ通算13本目となり、先輩の二岡智宏氏(1998年巨人逆指名)に並ぶリーグタイ記録となった。
しかし佐藤選手は「一本出たのは良かったです。今日はそこだけ。元から記録はあまり気にしていない」と話す。4-4で迎えた7回1アウト満塁の場面では空振り三振に倒れ、試合も4-5で敗れた事もあり、満足はしていなかった。
それでもこの日は、阪神が蔦村球団本部副部長など4人体制、埼玉西武は渡辺GMなど3人態勢で視察、他にも千葉ロッテ、東京ヤクルトが視察をし、
埼玉西武・渡辺GM「どこもチームもトップクラスでしょう。飛距離はすごく出る、という力強さは感じる」
東京ヤクルト・阿部スカウト「全国的に見ても、大柄で左の長距離打者はいない。フットワークも良く、いい選手」
と評価した。
最大8球団が指名か
佐藤選手には、阪神が12球団で唯一、今秋のリーグ戦8試合を全て視察しているという。また福岡ソフトバンクは城島球団特別アドバイザーが9月下旬に練習を視察し、横浜DeNAも三原球団代表が立命館大を視察、その日にオリックスが6人態勢で視察をすると、北海道日本ハムも吉村GMが視察をしている。
佐藤選手をマークしている横浜DeNAの安部スカウトは「うちの球場なら本塁打も多く打てる。二遊間で使ってみても面白い」と話し、サードだけでなくセカンド、ショートでの起用もできると能力を評価している。
強打の外野手の1位指名を公言している巨人も含めて、阪神、横浜DeNA、埼玉西武、広島、福岡ソフトバンク、北海道日本ハム、オリックスの8球団が1位指名の可能性がある。
今年のドラフトの最大の目玉となった佐藤選手、どこの球団が1位で獲得するのか注目される。





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