市立和歌山の152キロ右腕・小園健太投手が、秋季近畿大会1回戦の東播磨戦で9回5安打11奪三振1失点の好投を見せた。
次は智弁和歌山
この日の小園健太投手は、初回に三者凡退で立ち上がり、2回から3回にかけて4者連続三振を奪った。それでも「自分は三振を多く取るタイプのピッチャーではない」とコーナーに決まっていなかったストレートを修正すると、「限りなくストレートに見えるように意識している」と得意のカットボール、ツーシームを生かし、5回以降は打ち取る投球ができ、三塁を踏ませない投球を見せた。
小園投手は152キロの速球を投げ、ストレートを求めるのはこのオフと割り切っているのだろう。秋は球速はそれほどではないが、小さな変化球で打ち取る投球を見せる。それは大きな目標のためでもある。次戦は智弁和歌山と東海大仰星との勝者と対戦するが、その試合で勝てばセンバツ出場が濃厚となる。そのための勝つ投球を優先させている。
センバツ出場が決まれば、このオフにパワーアップをし、センバツには155キロくらいの球とカットボールを見せてくれるのではないかとも思うくらいで、来年のドラフト会議に向けて中心となる選手になるだろう。

初回を三者凡退に封じる上々の立ち上がりを見せると、続く二回の最後の打者から三回まで、4者連続三振を披露。「自分は三振を多く取るタイプのピッチャーではない」としながらも「限りなくストレート(と同じ軌道)に見えるように意識している」というカットボールと、縦と横の2種類のツーシームで三振の山を築いた。
コースに決まらなかった直球を後半に修正。140キロ台半ばの直球を狙われていても空振りを取ったり、打ち取ったりできるようになったという。カットボールやツーシームも「限りなく直球に見せられるように」と操った。スライダーを狙われると、わざと捕手のサインに首を振って直球と思わせておいて、スライダーを投げたりと駆け引きも。豪腕というだけでなく、クレバーな一面ものぞかせた。


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