プロ注目の146キロ左腕、金沢龍谷の井上透摩投手に、東京ヤクルト、阪神、オリックス、埼玉西武、中日、横浜DeNAの9球団17人のスカウトが視察した。
スカウト「非常に面白いものを持っている」
井上透摩投手は183cmの左腕投手で、やや低い位置から146キロの速球を投げる。2200回転と回転数がよく、スライダー、スプリット、カーブ、ツーシームといった一通りの変化球を織り交ぜる投手で、高校1年の時から力を見せており、3年生となった最後の夏の投球が注目された。
七尾戦に先発した井上投手は、最速は141キロで、横に大きく滑るスライダーなど変化球を巧みに織り交ぜ、6回まで1安打に抑える投球を見せた。8回に3連打で1失点したものの、まだ1アウト1,2塁のピンチが続く場面で集中力を高め、ストレート勝負をして併殺に討ち取った。
9回には2三振を奪い、9回を投げて5安打14奪三振1失点で完投した。
この日は東京ヤクルト、阪神、オリックス、埼玉西武、中日、横浜DeNAの9球団17人のスカウトが視察したが、阪神の筒井スカウトは「1年生の時から注目しているが、3年生になって、心も体も成長した。まだ、細かいピッチングはこれからだと思うが、変化球は非常に鋭く、おもしろいものを持っている。左投手ですし、出すとなれば候補に挙がってくる」と評価した。
金沢龍谷では、昨年に150キロを記録した右腕の加藤優弥投手もドラフト候補として注目されたが、ドラフト会議では指名漏れとなり、日本製鉄東海REXに進んだ。先日の日本選手権でも登板をしている。
今度は左のやや横から投げるタイプの井上投手で、評価されて指名へとつながるかが注目される。

ネット裏ではヤクルト、阪神、オリックス、西武、中日、DeNAなど9球団のスカウトが視察。阪神の筒井和也スカウトは「1年生の時から注目しているが、3年生になって、心も体も成長した。まだ、細かいピッチングはこれからだと思うが、変化球は非常に鋭く、おもしろいものを持っている」と評価した。
6回まで1安打投球。横手気味のスリークオーターから投じる最速141キロ直球と4種の変化球で幻惑した。8回、3連打を浴びて1点を失い、なおも1死一、二塁のピンチでは強気の直球勝負。注文通りの投ゴロ併殺打で切り抜け、最終回にも2三振を奪って締めた。阪神の筒井和也スカウトは「変化球に特徴のある投手。左投手ですし(志望届を)出すとなれば候補に挙がってくる」と評した。
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