夏の高校野球秋田大会では決勝戦が行われ、明桜の風間球打投手が秋田南を完封し、甲子園出場を決めた。この日も150キロ以上を20球以上記録した。
9回3安打完封
風間球打投手はこの日、先頭打者に変化球主体で立ち上がりを見せた。カーブ、スライダー、スプリットで、ストレート狙いの相手打者から空振りを奪う。しかし、3番バッターから得意のインコースへのストレートを思い切り投げ始めると、その後は150キロの速球と変化球を織り交ぜた。
2回に連打などで1アウト満塁のピンチを背負うものの、116キロのカーブで併殺に討ち取った。緩急を使った前後のストライクゾーンをうまく利用した。その後、許したヒットは1安打のみ。9回にもこの日最速タイの153キロを記録した。
9回3安打8奪三振で完封勝利。高校1年から最速は138キロながらも角度のある投球を見せ、昨年夏は150キロを記録し、今年は157キロを記録して26回を12安打32奪三振3失点(自責点2)、日本を代表するエースに成長した。
スカウト絶賛
この日は10球団以上のスカウトが視察をした。阪神は蔦村球団本部長と葛西スカウトの2人で視察、東京ヤクルトは伊東編成部長など4人態勢で視察した。
巨人・柏田スカウト:「去年の夏から一皮も二皮もむけた印象がある。春から投球がすごく上手になった。力任せではなく、きっちりとコースに投げられるようになり、それでいてスピードも出ている。決めにいくときのストレートはすごみを感じる。ピッチャーとしてまとまりがあるし、剛と柔がかみ合った上手なピッチャーになってきたと思う。」
阪神・葛西スカウト:「ピンチはあったが、考えてボールを選んでいた。しっかりボールをたたけているし、マウンドさばきもいい。ストレートはシュート回転が少ない印象だった。平均して140キロ台後半が投げられるのも魅力。伸びしろと直球の質は佐々木朗希のよう」
東京ヤクルト・伊東編成部長:「すべての球で空振りが取れる。能力は高校生の中で5人に入る。勝たなくてはいけないということで変化球が多かったが、試合をしっかり作っていた。伸びしろも非常にあって期待度は高い。」
また、甲子園出場が決まったことについて、阪神の葛西スカウトは「注目だよね」と話、東京ヤクルトの斉藤スカウトは「怪物をつくる甲子園での投球を見てみたい」と、更に甲子園で成長をしそうな風間投手に期待をした。
高校BIG3として小園健太投手、森木大智投手と風間投手が挙げられるが、個人的には風間投手をNO.1と評価したい。甲子園での投球、そして秋のドラフト会議での1位指名が注目される。

巨人・柏田スカウト「春から投球がすごく上手になった。決めにいくときのストレートはすごみを感じる」
阪神・葛西スカウト「平均して140キロ台後半が投げられるのも魅力。伸びしろと直球の質は佐々木朗希(ロッテ)のよう」
ヤクルト・伊東編成部長「能力は高校生の中で(トップの)5人に入る。勝たなくてはいけないということで変化球が多かったが、試合をしっかり作っていた」
阪神は初視察に訪れた嶌村球団本部長ら2人態勢でチェックし、各球団も幹部クラスがこぞって足を運ぶなど今秋ドラフトの目玉としての地位は確立しつつある。阪神・葛西スカウトは「(速球は)アベレージで140キロ台後半が出る。ポテンシャルは素晴らしい。(甲子園でも)注目だよね」と称賛した。
注目の一戦には3996人が詰めかけ、内野席はほぼ満員。急きょ外野席が開放された。プロのスカウトは、ほぼ全球団が集結。4人態勢で視察したヤクルト・伊東編成部長は「すべての球で空振りが取れる。伸びしろも非常にあって期待度は高い」と絶賛し、阪神・葛西スカウトは「直球と変化球主体の両面の投球ができる」と評価した。


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