北海高校の150キロ左腕・木村大成投手が、センバツに続き、神戸国際大付との対戦で好投をしたものの、1-2で敗れた。試合後にプロ志望を表明した。
150キロ左腕
センバツのリベンジを目指して登板した神戸国際大付戦、最速は146キロを記録し、得意の大きなスライダーなどを駆使したが、2回に失った2点が大きく影響し、1-2で敗れた。
試合後に「同じ相手に甲子園で2度負けて本当に悔しいけど、最後に自分の力を出し切れて、悔いはない」と話す。3回以降はスライダー主体の投球で無失点に抑え、力を出し切った。平川監督も「コロナの影響もあった中で、大会で鍛えてここまできた。甲子園で素晴らしい投球をしてくれた」とエースをたたえた。
木村投手は「全道大会から周りに支えられてこの舞台に立てた。ここでいい投球ができたことは、これから先、上でやっていく上で自信になる」と話し、「3年間、プロを目指してやってきた。その思いは変わらない。」とプロ志望を明らかにした。
この日視察した中日の米村チーフスカウトは、「スライダー以外の決め球に課題はあるが、直球も制球もいい。春より体も大きくなっている」と話す。木村投手本人も、「自信があるのはスライダーだが波が激しい。そこの差をなくしていくことが、これからの課題」と話し、プロ入りまでの課題として、しっかりと視点を定めた。
球速以上に球の速さを感じる投手ではなく、スライダーもドロンとした感じ。それでも、インコースにコントロール良く差し込む球があり、大きな変化球とは別の動きをする変化球も織り交ぜる。
昨年夏から見ているものの、どんどん成長をしていく姿が印象的で、これからドラフト会議で指名され、来年春のキャンプインまでの間にも、さらに成長をしているのではないかと思える投手。ドラフト会議では左腕投手のほしい球団を中心に3位前後での指名がありそうだ。

中日・米村チーフスカウトは「スライダー以外の決め球に課題はあるが、直球も制球もいい。春より体も大きくなっている」と評価した。
プロ注目の左腕エース木村大成(3年)は先発し、152球を投げ9回6安打8奪三振で完投。2回に2失点も3回以降は無失点と持ち直したが、打線の援護が5回の1点にとどまった。試合後、進路について「3年間、プロを目指してやってきた。その思いは変わらない。自信があるのはスライダーだが、調子の波が激しいので、そこの差をなくしていくことが、これからの課題」と先を見据えた。平川敦監督(50)は「木村は素晴らしい投球をしてくれた。終盤は流れがこちらに来ていた。春も夏も1点差負けになってしまったのは、監督の力の差」と話した。



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