筑波大のドラフト1位候補左腕・佐藤隼輔投手が、自己最速を更新する152キロを記録する投球を見せたが、右脇腹を痛めて途中降板した。12球団21人のスカウトが視察をしていた。
出力が大きく
首都大学リーグの開幕戦となる東海大との試合で先発した佐藤隼輔投手、最速151キロの速球を投げ、大学NO.1左腕と注目されている。
この日は立ち上がりからストレートを8球連続で続け、2番バッターには149キロを3球続けるなど、春よりも球威が増した球を投げた。3回には自己最速を1キロ更新する152キロを記録、球のキレも十分だった。
しかし4回に右脇腹を抑えると、もう1球投げた所で捕手、監督と話して降板した。川村監督は試合後に「おなかのあたりの筋肉の肉離れではないかと思う。やってやるぞというやる気に満ちていた。それが出過ぎてしまって、出力が大きくなり過ぎてしまったのかな」と話した。
スカウトは高評価
それでも3回1/3を投げて3安打5奪三振無失点、この日は全12球団のスカウトが視察、埼玉西武・渡辺GM、東京ヤクルト・小川GM、広島・苑田スカウト部長など各球団トップクラスも顔を見せ、
東京ヤクルト・小川GM:「練習があまりできなかった影響もあるのかもしれないけど、上位候補であることに間違いない。12人に入ってくる可能性もある」
広島・苑田スカウト統括部長:「直球とチェンジアップのキレは和田毅に似ている。12人の中に入ってくると思う」
埼玉西武・渡辺GM:「左投手でバランス良く投げることができる。150キロ以上のボールもあり、上位で来る」
千葉ロッテ・榎アマチーフスカウト:「丁寧に投げている。序盤は外角中心で後半は内角を使って、投球の幅が広い。クロスに入ってくるボールが良かった」
と評価した。
春とは違ったスタイルで秋の投球をみせたが、出力アップに体がついていけない形となってしまった。それでも、短い投球だったが、まだまだ可能性を感じさせた。
肉離れであれば、この秋の登板は難しくなったかもしれない。ドラフト会議までの登板があるかどうかが注目されるが、登板が無くても上位12人に入ってくると思う。



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