三菱重工Westの150キロ左腕・森翔平投手が、「社会人で一番良かった」という投球を8球団のスカウトの前で見せた。
150キロ記録
立ち上がりに課題のある森翔平投手、この日も初回にピンチを背負ったもののこれを無失点で切り抜けると、その後は150キロを記録したストレートで、バットを押し込んでファウルを打たせ、空振り・見逃しの三振を次々と奪った。
9回まで球威は衰えず、パナソニック打線を9回3安打10奪三振で完封した。「アウトを1個1個取っていこうと淡々と投げようと思った」と話し、「去年、負けた相手なのでリベンジできてよかった。社会人で一番良かった。予選の最後で完封できたので自信になった」と話した。
この投球に視察した8球団から高い評価の声が挙がる。
東京ヤクルト・橿渕スカウトグループデスク:「24人に絶対に入る」
広島・鞘師スカウト:「今日は今年の中でも1、2を争う良いピッチングをしている。左の先発としてローテーションを争う可能性がある」
オリックス・谷口スカウト:「春より断然良くなっている。落ちる球もあり、変化球の精度も上がった。走者を出してもギアチェンジできる。ストレートに強さがあり、本当に春とはイメージが変わった」
ドラフト上位クラスの評価を確定した感じの投球だった。大学4年秋に素晴らしい投球を見せたが、ドラフト前後ということですでに進路を決めていた。社会人では一球一球は素晴らしい球も投げるが、初回に捕まって3点くらいを奪われる投球もあり、ピリッとした所が見られていなかった。
この日の投球でスカウト達も、ようやくという思いがあるだろう。これであればプロでも大丈夫と後押しする投球だった。森投手は「今年からプロの思いが強かった。上の舞台でやりたい。あとは祈るだけやと思います」と話した。
この日は森の投球に阪神や巨人など7球団10人のスカウトが集結。広島鞘師スカウトは「今日は今年の中でも1、2を争う良いピッチングをしている。左の先発としてローテーションを争う可能性がある」と話すと、DeNA安部スカウトはスピードガンでこの日は最速150キロを計測したと言い、「左で150キロを超える投手はなかなかいない。変化球も多彩。大学でも成長して社会人でもさらに成長した。変化球もスピードボールもあるので、先発でもリリーフでもどちらでも対応してくれる投手」と高評価だった。
ネット裏のスカウトも絶賛。阪神、巨人など8球団が集まり、オリックスの谷口悦司スカウトは「春より断然良くなっている。落ちる球もあり、変化球の精度も上がった。走者を出してもギアチェンジできる。ストレートに強さがあり、本当に春とはイメージが変わった」と話した。


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