東芝の吉村貢司郎投手が自己最速を更新する153キロを記録し、ENEOSを4安打10奪三振に抑えて完封した。
公式戦初完封
この日のENEOS戦で吉村貢司郎投手は、初球から150キロを記録すると、その後も150キロ前後のストレートでグイグイ押し込んだ。カーブ、スプリットなど大きく曲がる変化球や小さく曲がる変化球も駆使しながらも、要所では150キロ台のストレートが冴え、自己最速を更新する153キロも記録した。
9回を投げて4安打10奪三振、社会人で公式戦初完封を記録した。「大事な試合を9回まで投げきり、自信になりました」と話した。
吉村投手はこれまで、最速152キロの速球を投げ、球の力では社会人トップクラスと評価されていた。しかし、特に先発のときに、制球を見出して失点をする投球もあり、リリーフなどで起用されることも多かった。
この日は東北楽天の部坂スカウトが視察したが、「今までは抑えが多かったけど、長い回を投げられることが分かった」と評価する。少し、スカウトの視線が離れ気味だったが、この日の投球はプロでも通用しそうな投球で、また集まって来るかもしれない。
平馬監督も「東芝に入ってきてから1番の投球を見せてくれました」と話す。ドラフト会議前のギリギリのタイミングでの好投にプロ球団が対応できるかが注目される。
自己最速を1キロ上回る153キロの直球を軸に10奪三振での公式戦初完封に、入社2年目右腕は「大事な試合を9回まで投げ切り自信になりました」と興奮気味。平馬淳監督も「東芝に入って一番の投球」と目を細めた。視察した楽天の部坂俊之スカウトは「今までは抑えが多かったけど、長い回を投げられることが分かった」と評価した。
平馬淳監督(45)は「最近気持ちが入ってないように見えたので、リーグ戦が終わった翌日に『君の力が必要だよ』と声をかけて発破をかけました」と起用の経緯を説明。「東芝に入ってきてから1番の投球を見せてくれました」と若き投手の奮起をたたえた。
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