福岡ソフトバンクはドラフト1位でノースアジア大明桜の風間球打投手を指名することを公表した。王会長は「大変迷いましたけど風間くんですね」と話した。
決め手はリリースポイントの高さ
王会長は「大変、素晴らしい素質を持った剛速球投手。必ずチームの戦力となり、将来的にはエースになってくれるのではないか」と話した。
福岡ソフトバンクは、千賀投手の後のエース候補として、高校生投手の指名が有力視されていた。その中で、市和歌山の小園健太投手、高知高の森木大智投手、風間球打投手の3人が候補となっていたが、「腕のしなり、リリースするポイントが高く角度がある。打者からすれば実際のスピード以上に速く感じるのではないかと思う」と風間投手を評価し、3人の中から選択した。
風間投手は今夏の秋田大会で最速157キロを記録、確度あるストレートとフォークボールで甲子園出場を決めた。甲子園ではグラウンドのコンディションが悪く、大会日程が度々延期される中で状態は良くなかったが、それでもカーブを織り交ぜるなど、引き出しの多さもみせ、悪いなりの投球をみせていた。
その甲子園では上体で投げていると指摘され、本人もまだ下が出来上がっていないことを自覚している。王会長は「体が完全に成長していないので時間をかけながら土台つくりからしていきたいと思っている」と話し、じっくりと下半身を鍛え上げてから戦力として見ていくことを示唆した。
福岡ソフトバンクは、工藤監督の辞任報道が出ている。昨年までは野手のドラフト1位指名が続き、高校生投手の1位指名は2015年の高橋純平投手以来となるが、新生ソフトバンクのエースとして風間投手が指名される。

高校生投手では市和歌山の小園健太、高知の森木大智らも評価は高い。その中で風間に決めた理由については「腕のしなり、リリースするポイントが高く角度がある。打者からすれば実際のスピード以上に速く感じるのではないかと思う」と話した。チームは今季、苦しんでいるが、即戦力としてよりも「体が完全に成長していないので時間をかけながら土台つくりからしていきたいと思っている」とビジョンを描く。
ソフトバンクは野手の世代交代が大きな課題となっており、昨年の佐藤輝をはじめ、ここ4年連続で1回目の1位入札は野手が続いていた。投手は16年の田中以来で、高校生投手は15年の高橋純以来となる。ドラフト抽選では5球団競合の16年田中を引き当てて以来、外れ1位も含めて7連敗中。まだ他球団が公言していない風間指名をいち早く明言することで、けん制の狙いもあるとみられる。



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