センバツに出場する市和歌山は初芝橋本と練習試合を行い、149キロ右腕・米田天翼投手が登板した。
出力半分
この日の練習試合に先発した米田天翼投手は、最速139キロのストレートと鋭いスライダーを見せる。初回2アウト3塁とピンチになったものの、スライダーで相手4番打者を空振り三振に斬ってとった。また、2回にも1アウト2塁としたが、2者連続三振を奪い、無失点で切り抜けた。
3回を投げて1安打4奪三振無失点、カーブやカットボールなども織り交ぜた。「出力で言ったらまだ半分ちょっと。焦らずやっていきたい。それなりにコントロールはまとまったので自分では良かったと思います。公式戦をイメージして変化球も投げようと思っていました。」と話し、ストレートの力の入れ具合はまだ半分くらいと話した。
市和歌山はセンバツの初戦で、佐々木麟太郎選手、田代旭選手といった屈指の強打者のいる花巻東と対戦する。「花巻東は左打者が多い。今日も左のインコースを意識して投げました」と話し、左打者のインコースに食い込む変化球に手応えを見せていた。
そして、「佐々木君は長打力のあるバッターですが負けられない。弱点も必ずある」と、佐々木選手攻略の秘策も練っている。センバツまであとわずかとなったが、これから出力を上げて佐々木選手に140キロ後半の速球を投げ込みたい。


「出力で言ったら、まだ半分ちょっと。焦らずやっていきたい。それなりにコントロールがまとまっていたので、自分の中では良かったかなと思います」
この日の最速は139キロ止まりも、変化球を中心に4三振を奪い、四球も1。貫禄の初陣となった。選抜では佐々木麟太郎(1年)を擁する花巻東と初戦を戦う。左打者が多く並ぶ同校を想定し、内に食い込むスライダーで空振り三振を奪う場面も。22日に予定されている対戦までの残り10日、逆算はできている。

チームにとって、高校野球の練習試合解禁(5日)から初の練習試合。今秋ドラフト候補右腕はテンポの良い投球で相手打線を翻弄(ほんろう)した。初回2死三塁では相手の4番打者を鋭いスライダーで空振り三振に。2回には1死二塁から2者連続三振で切り抜け「(初戦だが)それなりにコントロールもまとまっていたのでよかった」とうなずいた。


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