ハーレム・ベースボール・ウィークを戦った侍ジャパン大学代表は、準決勝のオランダ戦に敗れると、3位決定戦でもアメリカに敗れた。
青山投手ノーヒットノーランまであと一人
準決勝で対戦したオランダには、元ヤクルトのバレンティン選手などがいる中で、亜細亜大のエース・青山美夏人投手が先発すると、角度のあるストレートと得意のスプリットで7イニング制で行われている試合の6回2アウトまでノーヒットノーランを続ける好投をみせた。
しかし、そこから四球を与えると、次の打者にレフトオーバーの2塁打を浴びて同点に追いつかれ、マウンドを降りる。リリーフで152キロ右腕・上田大河投手が登板したものの、センター前ヒットで逆転された。
それでも、元ソフトバンクで、オランダの協会のテクニカルディレクターをしているバンデンハーク氏は「青山は特別な投手になる。今後も彼の成長を追っていきます。彼は野球で素晴らしいことを成し遂げることができると信じています。私は彼の投球に感銘を受けました。今夜彼は並外れた投球だった」と、青山投手を評価した。
10奪三振喫す
3位決定戦ではアメリカ相手となった。今年のドラフト注目投手の一人、立教大の荘司康誠投手が先発したものの1回2/3で1安打2奪三振も2死球などで2失点すると、曽谷龍平投手は1/3を投げて2四球1奪三振、3回からは矢澤宏太投手が登板したが、4回4安打5奪三振1四球で3失点と、三振は奪うものの失点を重ねた。
打線は3回に1アウト満塁の場面で萩尾匡也選手の犠牲フライで1点を奪ったが、アメリカ代表の投手陣に2安打に抑えられ10個の三振を奪われた。
オープニングラウンドで5勝0敗で勝ち上がった日本だったが、オランダ戦での敗戦のショックが大きかったのか、最終的には厳しい結果となった。
昨年冬の代表合宿から、春のリーグ戦を経て代表候補選考合宿で選ばれた選手たち。その過程で成長していく姿を見ることができた。この大会のこの経験も、成長につながる糧になると信じている。
8月1日にはプロ野球のU23選抜と対戦する「大学・社会人選抜」として、矢澤投手や青山投手、慶大の橋本達弥投手、上武大の進藤勇也捕手、立大の山田健太内野手、駒大の林琢真選手、早大の蛭間拓哉選手が出場する。
そして8月30日には、U18代表との壮行試合で再びチームが戦う。



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