8月31日から台湾で行われるU18W杯に出場する侍ジャパンU18代表がこの日、都内のグラウンドで合宿を開始し、結団式を行った。
合宿
この日は甲子園の決勝を戦った慶応義塾と仙台育英の5選手(高橋煌稀投手、尾形樹人捕手、山田脩也内野手、橋本航河外野手、丸田湊斗外野手)を除く15選手が集まり、合宿を開始した。
投内連携では横浜の遊撃手・緒方漣選手がセカンドに入り、軽快な動きを見せる。「周りは全国トップレベルの選手ばかりですけど、自分は守備あっての緒方なので、どこでも守れることをアピールしたい」と守備でレギュラー取りを目指す。
そして投手と野手にわかれると、投手陣は8人全員がブルペン入りし、前田悠伍投手、武田陸玖投手なども投球を行った。前田投手は捕手を座らせて約20球を投げた。
武田選手は一塁でのプレーも期待されており、最初に打者として打撃練習を行った後、ブルペン入りして力強い球を投げた。「両方自信ないです」と笑うものの、日の丸を着ける事に「思っている以上に重いなと。どちらで出ても自分の仕事がしっかりできるように準備したい」と話した。
同じく、外野手と投手の二刀流を期待されている霞ケ浦の木村優人選手も、茨城大会準決勝で敗れてから時間が空いたが「1、2年生と同じ練習に混ざって練習してきたんで、体力的には問題ない」と話し、この日は木製バットで快音を響かせると、ブルペンで投球し、90から100パーセントの力で投げて、思うようなボールがいったので良かった」と話した。
守備でアピールをしていた緒方選手は積極的のエンドランの打撃をするなど、「自分は小技の選手のなので、馬淵さんの描いてる野球の中で、自分がしっかりそこに貢献できるようにするためには、バントだったり、エンドランだったり、自分が1番意識的に置いてやっていかないといけない部分かなと思います」と話し、打撃でもアピールをしていた。
この日は5球団のスカウトが視察し、木村投手、武田選手などプロ志望の選手を中心に視察をしていた。
結団式
そして夜には結団式と会見が行われた。
代表の馬淵監督は「約12万人の高校球児の代表である20人。マナーや取り組み方を世界に発信しながら、メダルを目指して一致団結して頑張っていきたい」と話した。
メンバー選考については「投手を多く入れないと回らない。投手もできて、なおかつ野手でも出場できる選手を多く選びたいと思った。ユーティリティープレーヤーというか、いろんなところを守れる選手を選んだ。」と話し、まずは20人で10日間で9試合を戦う事を重視し、それをカバーするために、投手でも野手として出場できる選手や、2つ以上のポジションができる選手を選んだとした。
そして、「なおかつ、日本の高校野球の特徴であるしっかり守って機動力を使える、バントができる選手を20人選びました」と話し、機動力重視で、その戦術に対応できる選手を選んだとした。
そしてメンバーの中から、主将に広陵の小林隼翔選手を選び、「合宿などでの振る舞いなど」から主将にふさわしいと話した。
結団式では小林主将と共に前田悠伍投手、履正社の森田大翔選手の二人も出席し、森田選手は「ジャパンに入ったことで、レベルの高い選手とやらせてもらうことができて、勉強になる。刺激を受けて、これからにもつなげたい。このチームで世界一をとれるように頑張ります」。前田は「森田とは大阪の決勝でやらせてもらったんですけど、その時は悔しくて、甲子園に行きたかった思いが強かった。今はチームの一員なので、全員の力を合わせて戦っていきたいです」と話した。
二人は共に大阪大会決勝で戦っているが、森田選手は「今はチームの一員。全員の力を合わせて戦っていきたい」と話した。
小林選手は「プレー面だけではなくて、生活面、行動をしっかりまとめていきたい。自分1人でまとめていくのは短い期間で難しい。各高校の主将が多いので、1人1人が主将という思いでやっていってもらいたい。その中心となって、いいチームにしていきたいです」と話した。
これから仙台育英のメンバーと慶応義塾のメンバーが加わり、合宿の中で大学1,2年生チームとの練習試合、そして8月28日に侍ジャパン大学代表との壮行試合を行い、9月1日のスペインとの初戦に臨む。









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