侍ジャパンvs欧州代表との第2戦で、1番センターで抜擢された青山学院大の西川史礁選手が、センターの守備で好守を連発し、打撃でも初回に内野安打で出塁するなど活躍を見せた。
「1位でないと取れない」
1戦目で5回の代走から出場し、タイムリー2ベースヒットを含む2打数2安打1打点を記録した西川史礁選手が、この日の第2戦では1番センターで出場し、パーフェクトのかかる試合で最後までセンターを守り続けた。
初回の第1打席も初球からスイングをかけると、投手を襲う内野安打で初回からヒットを記録した。その後はノーヒットに終わったものの、2戦連続でヒットを記録した。
そしてこの日は守備で見せた。パーフェクトリレーを続けていた場面で、7回に隅田投手が登板すると、先頭打者にセンター前の低いライナーを打たれた。西川選手は速い動きで打球判断をすると、ダイビングで前に飛び込みキャッチした。パーフェクト達成の大きなプレーとなった。
この日に視察した広島・高山スカウトは「右の強打者。思い切りよく振れる。追い込まれたら反対方向の意識もある」と称賛し、「肩も強く、今後も追っていきたい」と評価した。
前日に視察したというパ・リーグのスカウトは、西川選手について「代表デビューでトッププロに交じって、初球から手を出しフルスイングできるメンタルは末恐ろしい」と話すと、前日の8回に背走してフェンスにぶつかりながら捕球したプレーについて、「足があるし守備のセンスもある。この試合で評価を上げたのは間違いない。中堅手がほしいチームは1位で指名しないと獲れないだろうね」と評価し、センターとしてドラフト1位指名確実という評価をしている。
まだ打球が上がっていない事もあり、まだ本来の打撃とは言えないが、これからリーグ戦開始までに打球が上がるようになれば、春のリーグ戦ではセンターで5本塁打を放つ活躍が期待できる。
昨年春は打率.364、3本塁打に10打点という圧倒的な成績で一気にスターダムに駆け上がった西川選手だが、秋は打率.213で1本塁打5打点と低迷した。それでも12月の合宿のスイングを見ても、この2試合のスイングを見ても心配はしなくて良い選手だと確信できた。センターでの守備での評価上昇を鑑みてもドラフト1位指名は間違いない。
ただし、秋のドラフト会議を迎えるにあたっては、春はもちろん秋もしっかりとリーグ戦で成績を残して、1位競合でプロ入りをしたい。


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