センバツ大会で新基準バットの第1号ホームランが生まれた。放ったのは豊川のプロ注目スラッガー・モイセエフニキータ選手だった。
「将来が楽しみな選手」
モイセエフニキータ選手はこの日、阿南光のこちらもプロ注目右腕・吉岡暖選手に3打数ノーヒットで2三振に抑えられた第4打席、抜けた高めのストレートをかなり前のポイントで捉えると、打球は鋭くライトポール方向に飛びホームランとなった。「芯で捉えたんでさほど変わらなかったと思います。2点差にまで詰め寄れたので、チームに勢いをつけられた」と話し、以前のバットと変わらぬ当たりだったと話した。
モイセエフ選手は入学時には体重が66kgと細かったものの、ウエートトレーニングとプロテインやクエン酸ドリンクの摂取などで体を82kgまで鍛え上げた。
高校卒業でプロ入りを目指すが、この日は各球団のスカウトから評価の声があがった。
ヤクルト・小川GM:「大物感がある。体の力があるし、スイング力もあって、当然長打力もある。忍耐力、ゲームを動かす力があり、バットを構えた雰囲気もすごくいい。まだ年齢的にもこれから。ホームランも打ててあの体にあのスイングは、今後も当然注目していく選手で将来が楽しみな選手」
中日・松永スカウト部長:「振る力がある。飛ばせることも証明した。これからが楽しみ」
千葉ロッテ・榎スカウト部長:「高く上がったファウルは力がある証拠。あそこまで振れて飛ばせるのは魅力。体もできてきた」
阪神・筒井スカウト:「日本人にない身体能力」
この日は吉岡投手の前に3つの三振を喫した。カーブやフォークなどをうまく使われた。しかし元々は打撃もうまく、逆方向にもヒットを打てる選手で対応力も高い選手だと思う。夏はホームランはもちろんだが、対応できる所も見せて、ドラフト上位候補として秋を迎えたい。





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