センバツ2日目は2年生の怪物候補が飛躍した。横浜高の織田翔希投手が152キロを記録する中で、対戦した市和歌山の丹羽涼介投手も147キロを記録し、関東王者・横浜打線を真っ向から抑えた。沖縄尚学の150キロ左腕・末吉良丞投手も完投勝利を挙げた。
2年生が飛躍
横浜高の織田翔希投手が152キロの速球を見せる中で、相手の市和歌山も先発し3失点した土井源二郎投手から3回途中に早くも2年生の丹羽涼介投手にスイッチした。
丹羽投手は小園健太投手(2021年・横浜DeNAドラフト1位)にあこがれて市和歌山に入学すると、すぐに140キロのストレートを連発して注目された。昨年は最速で143キロだったが、今年になり球速がさらにグンと伸びると、センバツ1週間前の練習試合で150キロを記録していた。
この日は最初はブルペンで同学年の横浜・織田投手の投球を見ており、「145キロくらいかなと思ったら、150キロを超えてきたので。負けていられないと思った」と闘争心に火が付く。3回アウト満塁のピンチで登板し、「三振で抑えたらベスト。絶対に三振を取ろうと思っていました」と打席に迎えた織田投手から見逃し三振を奪うと、プロ注目の外野手・阿部葉太選手もショートゴロに仕留めて追加点を許さなかった。
そして4回からはストレートの出力を上げると、147キロを記録した。4回にタイムリー3ベースヒットを浴びて1失点したものの、6回2/3を投げて2安打8奪三振1失点と素晴らしい投球を見せた。半田監督も「負けはしたけど、ロングリリーフとして敢闘してくれた。100点満点を与えたい」と甲子園で化けた新エースをたたえた。
織田投手と共に12球団のスカウトも注目した。丹羽投手は「憧れの小園さんを超えられる投手になりたい。155キロ投げることが目標です」と話し、投げあう事ができたライバルの姿を遠くで見ながら、来年までの高校野球の舞台で走り続ける事になる。



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