【侍ジャパンU18】大会終えチームは散開、石垣元気投手は「将来的にはメジャーに行きたい」

2025年ドラフトニュース高校野球ドラフトニュース侍ジャパン

第32回 WBSC U-18ベースボールワールドカップの決勝が14日に行われ、侍ジャパンU18代表は米国に0-2で敗れ、惜しくも準優勝となった。今秋ドラフト1位候補の石垣元気投手(3年=健大高崎)は4回途中からロングリリーフで登板。敗れはしたものの、トラックマン計測で自己最速に迫る157.9キロをマークし、米国の選手を驚愕させるなど、そのポテンシャルの高さを世界に示した。

スポンサーリンク

甲子園V投手リレーも米国の壁に阻まれる

大会連覇まで、あと一歩届かなかった。先発した2年生左腕・末吉良丞投手(沖縄尚学)が4回に先制を許し、なおも1死一、二塁の場面で石垣元気投手がマウンドへ。後続を断ち切る見事な火消しを見せたが、まだあまり制球が安定していなかった5回に、3つの四死球から犠牲フライで痛い追加点を献上した。

石垣投手は3回2/3を投げ無安打に抑えたものの、4四死球で1失点。最終イニングの7回に制球が落ち着いたものの、「世界相手だとまだ通用しない」と反省を口にした。打線も米国の198cm右腕、コールマン・ボスウィック投手の前に3安打に封じられ完封負け。今大会初黒星で、世界の頂点には届かなかった。

あえて厳しい事を話すと、石垣投手がもっと良い投球ができていれば、チームは逆転し優勝いたのではないかと思う。球速は出ていたが、チームにリズムをもたらす投球はできなかった。そのくらい今大会は、登板数は少なかったものの、決勝で接戦となった最後の最後の画面で、石垣投手にかけるという思いは小倉監督にもあったと思う。

自己最速に迫る157.9キロ!米国の主軸も脱帽

それでもドラフト1位候補の実力は際立っていた。場内の球速表示で最速156キロを記録すると、トラックマン社の計測では自己最速158キロにわずか0.1キロと迫る157.9キロをマーク。「魅力は出せたと思います」と語るように、その剛腕でスタンドを沸かせた。

この日の米国の「3番・投手兼DH」として出場し、投げては完封、打者としても石垣投手と対戦した二刀流のボスウィック選手も、「凄く良いストレート。回転数も凄い」とそのボールに驚きを隠さなかった。

完全燃焼の先に、メジャーの夢

健大高崎は国スポには出場せず、これが高校野球生活最後の公式戦となった。「甲子園は不完全燃焼だったけど、この大会が終わって完全燃焼。いったん気持ちを落ち着かせたい」と、全てを出し切った表情を見せた。

そして、次にその姿を大勢の前に見せるのは、10月23日のドラフト会議の場面となる。今大会で世界のレベルを肌で感じ、「しっかり日本で鍛えて将来的にはメジャーに行きたいと思います」と、ドラフト1位指名の先の大きな夢を口にした。

次はWBCで、メジャーリーグで、ボスウィック投手との投げ合いを見せたい。近日中にはプロ志望届を提出すると見られる。ドラフト会議では1位指名で競合することが予想される。

石垣 元気 プロフィール

  • 氏名:石垣 元気(いしがき げんき)
  • 所属:健康福祉大学高崎高校 3年
  • ポジション:投手
  • 投打:右投右打
  • 主な特徴や実績:2025年ドラフト1位候補。最速158キロ。U-18 W杯決勝の米国戦で自己最速に迫る157.9キロ(トラックマン計測)を記録。侍ジャパンの守護神として準優勝に貢献した。
2025年度-高校生投手-右投のドラフト候補とみんなの評価
ドラフト候補の評価や動画、みなさまのコメントを紹介します
【2025】侍ジャパンU18代表メンバー
9月5日から沖縄で開催される、第32回WBSC U-18野球ワールドカップに出場する侍ジャパンU18代表選手を紹介します。
【U―18】完封負けで日本連覇ならず 小倉全由監督「自分のユニホーム姿はこれが最後」  - スポーツ報知
決勝は日本が0―2で米国に敗れ、9戦目で今大会初黒星。23年に続く世界一連覇はならなかった。今夏の甲子園を制した沖縄尚学の最速150キロ左腕・末吉良丞(りょうすけ、2年)が先発し、最速158キロを誇
ドラ1候補腕・石垣元気 敗戦も見せた157・9キロ 米国の二刀流選手も驚き「凄く良いストレート」 - スポニチ Sponichi Annex 野球
高校日本代表は米国に0―2で敗れ、大会連覇を逃した。最速157キロ右腕コールマン・ボスウィック投手(17)に3安打無得点に封じられた。今秋ドラフト1位候補の…
U18日本代表 連覇ならず 沖縄尚学・末吉3回1/3を1失点も充実感「次も世界一を目指して頑張りたい」/デイリースポーツ online
「U18W杯・決勝、米国2-0日本」(14日、沖縄セルラースタジアム那覇) 決勝が行われ、日本は米国に0-2で敗れ、大会2連覇を逃した。先発した末吉良丞投手(2年・沖縄尚学)、2番手の石垣元気投手(3年・健大高崎)が1点ずつを失い、打線が散...
【野球U18W杯】日本、試合後にも”ナイスプレー”「だれがではなく…」 小倉監督も感心「自分があの立場だったらできたかなって」:中日スポーツ・東京中日スポーツ
◇14日 ラグザスpresents第32回WBSC U18W杯 決勝 米国2―0日本(沖縄セルラースタジアム那覇) 日本は、スーパーラ...
【野球U18W杯】日本、アメリカに敗れ大会連覇逃す…4番・阿部葉太主将「発祥の地の強さを感じることができた」:中日スポーツ・東京中日スポーツ
◇14日 ラグザスpresents第32回WBSC U18W杯 決勝 米国2―0日本(沖縄セルラースタジアム那覇) 日本は、スーパーラ...
【U18】甲子園V投手リレーも準V…先発末吉良丞「次の世界一を」救援の石垣元気「完全燃焼」 - 高校野球 : 日刊スポーツ
日本が米国に0-2で敗れ、W杯2連覇を逃した。昨年センバツVで今秋ドラフト1位候補の最速158キロ右腕の石垣元気投手(3年=健大高崎)が4回途中から救援。最速… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkans...
【U-18】日本は連覇ならず準優勝 決勝・米国戦で今大会初黒星 先発・末吉良丞が力投も打線が援護できず - スポーツ報知
決勝は日本が米国に敗れ、9戦目で今大会初黒星。2023年に続く世界一連覇はならなかった。小倉全由監督(68)=前日大三監督=率いる若き侍は大会8連勝と勝ち続け、日本野球の底力を示したが、頂点へあと一
【U―18】末吉良丞ー石垣元気の黄金リレーで世界連覇へ 小倉全由監督「みんなで分けて、短い回で」 - スポーツ報知
すでにスーパーラウンド(SR)1位で決勝進出を決めている日本は台湾とのSR最終戦に臨み、9―1で大勝し、開幕から8戦全勝とした。米国との決勝は14日午後4時開始。2年生左腕・末吉良丞(沖縄尚学)が先
この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

yukiをフォローする
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする

コメント