今秋ドラフトの超目玉、創価大の立石正広内野手(4年)が27日、8月上旬に負った右足首の靭帯損傷から今季初めて「3番・二塁」で先発出場した。4打数無安打と快音は聞かれず、チームも今季初黒星を喫したが、フル出場を果たした姿に、視察した阪神、横浜DeNA、東京ヤクルト、巨人など5球団のスカウトは順調な回復ぶりを評価した。
復帰即スタメンも4タコ、チームは今季初黒星
侍ジャパン大学代表でプレーした日米大学野球以来、約2ヶ月ぶりのスタメン復帰。立石正広選手のバットから快音は生まれず、4打数無安打、2三振と結果で、チームもリーグ戦5戦目にして初黒星だった。
それでも、収穫は大きかった。「一番の不安は守備だった。思ったよりスムーズに動けたので安心しました」と、二塁の守備ではゴロを難なく処理。9回の第4打席ではフェンス手前まで運ぶ大飛球を放つなど、状態が上向いていることをうかがわせた。久しぶりのフル出場に「うれしいです」と笑顔を見せ、「ここからは慣れる一方だと思う。明日からもポジティブに」と前を向いた。
スカウト陣は冷静に評価「フル出場が一番」
その右打者として長打力と、内野手としての強肩も見せる守備、そして50m6.0秒の俊足を持ち、今年のドラフト会議では1位指名競合確実と評価される。この日もスタンドには、阪神、ヤクルト、DeNA、巨人など5球団のスカウトが集結。ドラフト1位候補の動向を注視した。
横浜DeNA・河野スカウト:「実戦感覚が戻っていない感じは受けたが、打席を重ねるごとに内容は良くなっており、最後はしっかり捉えていた」
巨人・大場スカウト:「スイングじたいは悪くない。打った、打たないではなく、きょうはフルに試合に出られたことが一番」
この日は無安打に終わったものの、スカウト陣の評価は変わることはない。
ドラフトへ「一瞬一瞬を楽しむ」
運命のドラフト会議まで1ヶ月を切ったが、立石選手は冷静だ。「考えても仕方ない。これからは投手との勝負だったり、守備の動きだったり。一瞬、一瞬を楽しみながらやっていきたい」と、目の前のプレーに集中する。まずはチームのリーグ3連覇へ、主将として、主軸として、そのバットで貢献する。
立石 正広 プロフィール
- 氏名:立石 正広(たていし まさひろ)
- 所属:創価大学 4年
- 出身:高川学園高校
- ポジション:内野手
- 投打:右投右打
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト1位候補。走攻守三拍子そろったアマチュアNo.1内野手。2年連続で大学日本代表に選出。8月に右足首を負傷したが、9月27日に先発復帰を果たした。







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