プロ野球の第1次戦力外通告期間が始まったことを受け、横浜DeNAは30日、三嶋一輝投手(35)、京山将弥投手(27)、徳山壮磨投手(26)ら支配下3選手と、草野陽斗投手、今野瑠斗投手、笠谷俊介投手、蓮内野手、粟飯原龍之介内野手5選手の計8選手に来季の契約を結ばないことを通告したと発表した。三嶋、京山、徳山の3投手はいずれも現役続行を希望している。
リリーフで活躍の三嶋「どんな舞台であっても挑戦したい」
2012年のドラフト2位で入団し、先発、リリーフとしてフル回転してきた三嶋一輝投手も戦力外となった。プロ13年間で通算373試合に登板し、37勝34敗、42セーブ、56ホールドを記録。ブルペンを支え続けた功労者は、今後について「どんな舞台であっても挑戦したい」と、現役続行への強い意欲を示した。
2017年ドラフト4位の京山将弥投手は、2年目に6勝を挙げるなど将来を期待されたが、近年は伸び悩んでいた。通算84試合で14勝23敗。「ベイスターズには感謝しかない。体が元気なうちは野球と携わっていきたい」と、新天地を求める。
2022年にドラフト2位で入団した徳山壮磨投手は、わずか3年でチームを去ることになった。通算29試合の登板に終わったが、「体は本当に元気。まだまだやれる自信がある」と、こちらも現役続行を希望した。
徳山投手は大阪桐蔭時代に3年春のセンバツで優勝し、その年のU18W杯でもプレーをした。早稲田大に進学すると主戦として投げたシーズンもあり、東京六大学通算9勝5敗の成績を残していた。ストレートをやや抑えて変化球を織り交ぜて投げるスタイルでだったが、ドラフト会議では2位で一番最初の指名順だった横浜DeNAが真っ先に指名をした。
入団会見時の評価は次の通り。プロ入り後にストレートは156キロを記録するなど球速を伸ばしており、3年目の2024年には1軍で29試合に登板してプロ初勝利を挙げたが、その後、腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けた。今年は実践に復帰したものの、特徴だった制球力が落ち、35回1/3を投げて32四球を与えていた。
ドラフト2位・徳山壮磨選手 期待度1年目:☆☆ 3年目:☆☆☆
球速は最速150キロも、投球では145キロ前後で変化球を織り交ぜるスタイル。フォームのバランスが良く、腕をしっかりと振って投げられる。下も強くなってきたが、さらに安定させ、上に力を伝えて行きたい。
期待の内野手も
また、5人の育成選手も戦力外となった。粟飯原龍之介選手は、大型の遊撃手で高校通算30本以上、50m5秒台の俊足に投手としても投げている強肩と、三拍子揃った選手として2021年のドラフト会議では徳山選手に続く3位で指名された。
ファームでは1年目、2年目にぞれぞれ4本塁打を放つも打率が1割台と低迷し、その年のオフに育成契約選手となった。昨年も打率は1割台、そして今年も1割台と打撃成績の向上が見られず、戦力外となった。様々なポテンシャルを持ちながら、打撃によってそれを活かすことができなかったのは残念だった。
三嶋 一輝 プロフィール
- 氏名:三嶋 一輝(みしま かずき)
- 所属:横浜DeNAベイスターズ
- 出身:福岡工業高校 – 法政大学
- ポジション:投手
- 投打:右投
- 主な特徴や実績:2012年ドラフト2位。通算373試合に登板し、37勝34敗42セーブ56ホールド。先発・リリーフで長年チームを支えた。現役続行を希望。
京山 将弥 プロフィール
- 氏名:京山 将弥(きょうやま まさや)
- 所属:横浜DeNAベイスターズ
- 出身:近江高校
- ポジション:投手
- 投打:右投
- 主な特徴や実績:2017年ドラフト4位。プロ2年目に6勝を挙げる。通算84試合で14勝23敗。現役続行を希望。
徳山 壮磨 プロフィール
- 氏名:徳山 壮磨(とくやま そうま)
- 所属:横浜DeNAベイスターズ
- 出身:大阪桐蔭高校 – 早稲田大学
- ポジション:投手
- 投打:右投
- 主な特徴や実績:2022年ドラフト2位。通算29試合で1勝1敗。現役続行を希望。




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