東京ヤクルトは9日、来季の新監督に池山隆寛2軍監督(59)が就任することを正式に発表した。5年ぶりの最下位からの再建へ、今オフにメジャー挑戦する村上宗隆選手が抜ける打線の再構築が急務となる中、10月23日のドラフト会議ではアマチュアNo.1スラッガーと名高い創価大学の立石正広内野手(21)の1位指名が有力であることが分かった。
ブンブン丸新監督、ポスト村上時代のチーム再建へ
現役時代は豪快なフルスイングで「ブンブン丸」の愛称で親しまれ、通算304本塁打を放った池山新監督が、満を持して1軍の指揮を執る。指導者としても、打撃コーチとして山田哲人選手を球界を代表するスターに育て上げるなど、その手腕は高く評価されている。林田球団社長も「チームの再建、底上げを託す人材として適任」と大きな期待を寄せた。
その新指揮官に課せられた最大のミッションが、主砲・村上選手が抜ける打線の再建だ。そこで白羽の矢が立ったのが、アマ球界屈指のスラッガー、創価大学の立石正広選手だ。
1位指名最有力は「ブンブン丸2世」立石
球団はドラフト1位候補として、青山学院大の小田康一郎選手や健大高崎の石垣元気投手らもリストアップしているが、中でも創価大・立石選手に最高の評価を与えている模様だ。広角に長打を打てる右の長距離砲で、リーグ戦通算15本塁打を記録。初球から積極的に振っていくスタイルは、まさに「ブンブン丸2世」を彷彿とさせる。また、180cm86kgの体で二塁やショートも守り、池山氏が育てた「山田哲人2世」としても期待を集める。
複数球団による競合は必至の状況だが、球団関係者は「1年目から1軍でやれる力はある。競合覚悟で指名する価値はある」と話し、今季限りで退任する小川淳司GMもこれまでに「対応力とパワーが凄い」と絶賛しており、ドラフト1位指名の最有力候補であることは間違いない。
新監督の初仕事は「当たりくじ」?
競合となった場合、抽選のくじを引くのは池山新監督の初仕事となる可能性が高い。2019年には、就任直後の高津監督が3球団競合の末に奥川恭伸投手の交渉権を引き当てた例もある。新監督が自らの手でポスト村上を射止め、「ブンブン丸2世」を育て上げることができるか、その手腕に注目が集まる。
立石 正広 プロフィール
- 氏名:立石 正広(たていし まさひろ)
- 所属:創価大学 4年
- 出身:高川学園高校
- ポジション:内野手
- 投打:右投右打
- 身長・体重:180cm・86kg
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト1位候補。アマチュアNo.1と評される右のスラッガー。東京新大学リーグ通算15本塁打。二塁・三塁を守るユーティリティー性も魅力。




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