【ドラフト総決算2】独自指名が目立った12球団のドラフト上位指名の戦略

2021年ドラフトニュース

2021年のドラフト会議を振り返る「ドラフト総決算」、第2回目は12球団の上位指名の戦略について振り返ります。

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12球団のドラフト上位戦略

12球団の過去5年間のドラフト1位指名選手とタイプ

過去5年間のドラフト1位指名選手を、高校or即戦力、ポジション別に示す。
○太字は現時点で1軍で実績を残していると見られる選手

 20172018201920202021
De
NA 
東克樹
即戦力左投手
×小園海斗
上茶谷大河
即戦力右投手
森敬斗
高校生内野手
入江大生
即戦力右投手
小園健太
高校生右投手
日本
ハム 
○清宮幸太郎
高校生内野手
×根尾昂
吉田輝星
高校生右投手
×佐々木朗希
河野竜生
即戦力左投手
伊藤大海
即戦力右投手
達孝太
高校生右投手
中日 ×中村奨成
鈴木博志
即戦力右投手
根尾昂
高校生内野手
石川昂弥
高校生内野手
高橋宏斗
高校生右投手
ブライト健太
即戦力外野手
西武 ×田嶋大樹
斉藤大将
即戦力左投手
松本航
即戦力右投手
×佐々木朗希
宮川哲
即戦力右投手
×早川隆久
渡部健人
即戦力内野手
隅田知一郎
即戦力左投手
広島 ○中村奨成
高校生捕手
小園海斗
高校生内野手
森下暢仁
即戦力右投手
栗林良吏
即戦力右投手
×隅田知一郎
×山下輝
黒原拓未
即戦力左投手
ソフト
バンク 
×清宮幸太郎
×安田尚憲
×馬場皐輔
吉住晴斗
高校生右投手
×小園海斗
×辰己涼介
甲斐野央
即戦力右投手
×石川昂弥
佐藤直樹
即戦力外野手
×佐藤輝明
井上朋也
高校生内野手
風間球打
高校生右投手
読売 ×清宮幸太郎
×村上宗隆
鍬原拓也
即戦力右投手
×根尾昂
×辰己涼介
高橋優貴
即戦力左投手
×奥川恭伸
×宮川哲
堀田賢慎
高校生右投手
×佐藤輝明
平内龍太
即戦力右投手
×隅田知一郎
翁田大勢
即戦力右投手
楽天 ×清宮幸太郎
×村上宗隆
近藤弘樹
即戦力右投手
×藤原恭大
辰己涼介
即戦力外野手
×佐々木朗希
小深田大翔
即戦力内野手
早川隆久
即戦力左投手
吉野創士
高校生外野手
阪神 ×清宮幸太郎
×安田尚憲
○馬場皐輔
即戦力右投手
×藤原恭大
×辰己涼介
近本光司
即戦力外野手
×奥川恭伸
西純矢
高校生右投手
佐藤輝明
即戦力外野手
×小園健太
森木大智
高校生右投手
ロッテ ×清宮幸太郎
○安田尚憲
高校生内野手
藤原恭大
高校生外野手
佐々木朗希 
高校生右投手
×早川隆久
鈴木昭汰
即戦力左投手
松川虎生
高校生捕手
ヤク
ルト 
×清宮幸太郎
○村上宗隆
高校生内野手
×根尾昂
×上茶谷大河
清水昇
即戦力右投手
奥川恭伸
高校生右投手
×早川隆久
×
鈴木昭汰
木澤尚文
即戦力右投手
×隅田知一郎
山下輝
即戦力左投手
オリッ
クス 
○田嶋大樹
即戦力左投手
×小園海斗
太田椋
高校生内野手
×石川昂弥
×河野竜生
宮城大弥
高校生左投手
×佐藤輝明
山下舜平大
高校生右投手
椋木蓮
即戦力右投手

横浜DeNA

過去10年間で即戦力投手の1位指名が多く、2018年、2019年は内野手が足りなくなったため高校生内野手の1位指名をしていた。今年は久々の高校生投手の1位指名となり、指名競合を覚悟した指名も、DeNAにしては珍しいケースだった。

事前に1位指名の公表をしないのはこれまで通りで、ドラフト1位指名も当日に進藤編成部長によって決められたものと推察される。東京ヤクルトの奥川投手など、若いエースがいるチームが躍進をする中で、右のエースの獲得に舵を切った。

これまでの傾向を見ると、抽選を外した場合は、タイプやポジションを変えても、高く評価した選手を指名する傾向がある。もし抽選で外した場合には、法政大の山下輝投手の指名をしていたのではないかと見られる。

ドラフト2位は、佐藤隼輔投手や森翔平投手など即戦力左腕が残っている中で、大学3,4年時の投球内容がそれほどでもなく、他球団からもさほど名前の挙がって来なかった早稲田大・徳山壮磨投手を「即戦力右腕で最も評価していた」と評価し指名した。

必ず指名をしてきた左腕投手を今年は育成も含めて指名せず、これまでから変化が見られた。ただし、全体的には投手上位、高校生内野手、下位で大学生外野手という傾向は変わらない。

今年は主砲タイプの選手は指名しておらず、来年はスラッガーが補強ポイントになりそうだ。

北海道日本ハム

高校生の1位指名という印象が強いものの、過去2年間は即戦力の左と右を指名し、共に1軍の戦力となっている。しかし今年は高校生の投手を指名した。他球団の評価も高かった小園投手、風間投手、森木投手ではなく、天理の達投手を最も評価して1位指名をしている。

事前に1位指名を公表することも多かったが、今年はドラフト前日のスカウト会議で1位指名を決定していたものの公表はしなかった。達投手を公表すれば、他球団が指名を避ける可能性もあるが、逆に外れ1位や2位で狙っていた球団が、1位に合わせてくる可能性もあったため、非公表は正解となった。

北海道日本ハムはその年のNO.1評価選手を指名し、抽選で外した時はポジションや高校・即戦力関係なく評価の高い順に指名していく。もし達投手が獲得できなかった時は、山下輝投手や佐藤隼輔投手を指名していたかもしれないが、2位で、即戦力左腕投手の残る中で有薗投手を指名し、佐藤隼輔投手や森翔平投手よりも上にランク付けをしていた所を見ると、有薗選手を1位指名していたかもしれない。達投手、有薗選手と、狙っていた高校生の投手、内野手の2人を獲得することができたものと見られる。

結果的に4年連続の投手1位指名となった。2位、3位で内野手を指名したものの、全体的に投手の多い指名となり、次年度以降は主砲の獲得などが補強ポイントとなりそうだ。

中日

過去5年で高校生内野手を2人、高校生投手も指名をしてきており、今年もスカウト会議では高校BIG3を最上位を評価し、その次としてブライト選手や正木智也選手、鵜飼航丞選手と大学BIG3と評価していた、しかし、今年は外野手不足の補強ポイントを優先し、ブライト健太選手の1位指名にたどり着いた。

また2位でも佐藤隼輔投手、森翔平投手、山田龍聖投手などの即戦力左腕投手に、池田来翔選手、野口智哉選手といった即戦力内野手も残っていたが、鵜飼選手を指名しした。3位では独立リーグの即戦力左腕・石森大誠投手を指名しており、左腕投手の獲得も補強ポイントになっていたことがわかるが、それよりも、1位とポジションが重なっても鵜飼選手を指名しsた所に、外野手不足を深刻と捉えていた事がわかる。

最も評価していたと見られる小園投手や風間投手、森木投手を1位指名し、外れ1位や2位でブライト選手という選択もあったかもしれないが、他球団の指名を見ると、BIG3よりも野手を優先して指名した球団も多く、外れ1位では残っていないと判断したと見られる。

ちなみに大学BIG3は、指名結果からブライト→鵜飼→正木の順に評価をしていたことになる。中日は地元の高校生の1位指名が続いていたいが、鵜飼選手も中京大中京出身で、それも判断の一つになった可能性もある。

これで外野手不足については、たとえ来年に結果が出なかったとしても2年間は考えなくても良いかもしれない。来年は石川選手の成長次第では再び内野手、そして左腕投手が補強ポイントになってくるかもしれない。

西武

左腕投手不足が明らかで、大方の1位指名予想も、豊富だった大学生左腕投手だった。その流れで、隅田知一郎投手の1位指名を公表しても、「でしょうね」という感じだった。

伏線もある。2017年には田嶋投手を外し、同じ左の斉藤投手を指名、また2019年には2位で浜屋将太投手、2020年には早川隆久投手を1位で外し、2位で佐々木健投手を指名している。上位で即戦力左腕を指名し続けたがまだ結果が出ておらず、今年はシビレを切らして2位でも佐藤隼輔投手を指名した。

もし、隅田投手の指名を外していても、山下輝投手、黒原拓未投手、佐藤隼輔投手といった左腕投手の指名が続いていたと見られる。また2位でも山田龍聖投手、鈴木勇斗投手といった左腕投手を指名していたものと想像できる。

西武はFAで選手が出ていく事が多く、昨年はポスト山川として渡部選手を指名した。今後も源田選手、森選手、外崎選手など、主力の野手がFA権を取得していくことになり、左腕投手の指名は今年でケリを付け、来年からは内野手・捕手の指名に焦点を当てていく事になりそうだ。

広島

2017年に中村選手、2018年に小園選手と、高校生野手の1位指名が続き、2019年からは先発右腕、リリーフ右腕を指名、そして今年は左腕投手の1位指名となった。

ドラフト前には高校BIG3を高く評価し、小園投手、森木投手、風間投手からの指名という動きだったが、ドラフト直前に「そういう状況でも無くなってきた」と即戦力左腕投手の補強ポイントが大きくなった。隅田知一郎投手、山下輝投手、黒原拓未投手と、大学生投手を3人続けて指名したこと、そして2位でも森翔平投手を指名したことから、即戦力左腕投手の獲得を最重要課題としていたことがわかる。

ドラフト直前にセ・リーグ4位となり、西武の後ろに指名順位が下がった。もし5位のままだったら佐藤隼輔投手の指名をしていたかもしれないが、結果的に森投手や山田龍聖投手、鈴木勇斗投手というところも残っており、問題はなかったものと考えられる。

これまでドラフト1位で右腕、左腕の即戦力を指名してきた。今年は3位、4位では外野手を指名しているが、もしこれらの選手が実力を発揮してゆけば、来年は高校生投手や高校生野手の1位指名となってくるかもしれない。

福岡ソフトバンク

過去4年間で、最初の入札はいずれも野手を指名しているがいずれも抽選で外した。その後、入札した選手でも過去2年間は外野手と内野手で2位も野手の指名が続いていた。しかし今年は一転して高校生投手を1位指名、BIG3の一角、風間球打投手を公表していたものの、他球団の指名はなく、単独で将来のエースを獲得した。

ドラフト前からもエース候補の獲得としてBIG3の指名が予想されており、当初の予定通りの指名、予想外の単独指名という感じだったと思う。

2位では正木智也選手を指名した。外野手の指名は2019年に佐藤直樹選手を1位で指名、昨年も柳町達選手を指名しており、補強ポイントとして考えられていた。柳町選手と同じ慶応大からの外野手指名だが、タイプ的にライト・レフトタイプでホームランを狙う選手で、柳町選手とは異なる。

外野手では、中日が1位でブライト健太選手を、東北楽天が吉野創士選手を1位で指名しており、ソフトバンク的にいうと、素材型のこの二人の方を狙っていた可能性も無くはない。ただし、昨年に笹川吉康選手を2位で、育成でも早真之介選手といった外野手を指名している所を見ると、今年は即戦力タイプの正木選手を狙っていたとも考えられる。いずれにしても、王会長が「久々に満点のドラフト」と話すように、狙い通りの指名だった。

和田投手などのベテランが投げる中で、左のエースの獲得も補強ポイントになるかもしれないが、ことし、即戦力左腕が豊富な中で、2位で外野手を優先した事から、補強ポイントとして優先度は低かったと見られる。ただし、若い左の投手が来年に結果を出さなければ、補強ポイントの優先度は上がりそうだ。

内野手の長年固定されたレギュラー陣がおり黄金時代を作ってきたが、今年はBクラスが濃厚となり、工藤監督も交代する可能性が高く、これまでに増田珠選手、野村大樹選手、井上朋也選手などの内野手を獲得しているが、メンバーの入れ替えが積極的に行われる可能性があり、その結果次第では即戦力の内野手の指名などが考えれる。

読売

過去5年間で一番最初の入札は野手が3度だったものの、抽選の状況が悪くて結果として4年連続の投手の1位指名となっている。その中で鍬原投手、高橋投手は戦力となっているが、今年は先発投手に苦しむシーズンとなり、1位で隅田知一郎投手を指名した。しかし今年も抽選で外してしまう。

そこで指名をしたのが、他球団では1位に名前が挙がっていなかったと見られる翁田大勢投手だった。巨人は抽選を外したときに、例えば左腕の2番めに評価した選手よりも、その他の特徴で1番の選手を指名する傾向がある。そして今年も、右の速球派で一番手と評価した翁田投手の指名となった。2019年の堀田賢慎投手に似ている。

これで5年連続の投手の1位指名となるが、FAで他球団から主力野手を獲得できるチームの戦略とも言える。そして3年連続の右腕投手の1位指名となる。堀田投手が故障でまだ本来の力を出せておらず、1年目から10勝と期待した平内投手も1軍で3試合の登板に終わった。翁田投手にも先発ローテーションを期待しているが、先発としてはまだ未知数な所もあり、また春先も故障をしていた投手が、来年、先発ローテーションで投げられるかは、少し不安もある。

2位でも投手の指名を公表しており、1位で獲得しなかった左腕の山田龍聖投手を獲得した。抽選で外した隅田投手に比べると球速は速い。しかし完成度ではまだ粗さがある投手。2019年の太田龍投手くらいの完成度と見ており、活躍をするのは再来年くらいか。それでもその時には隅田投手を上回る力を見せる可能性はある。

ちなみに2位は7番目の指名だった。外れ1位でヤクルトが法政大の山下輝投手、広島が黒原拓未投手を指名し、2位でも西武が佐藤隼輔投手、広島が森翔平投手と左腕を指名している。これらの投手の比較は難しく、この中の指名のランク付けを聞いてみたい気もする。

いずれにしても先発投手を最大の補強ポイントとし、1位、2位で即戦力投手を指名した巨人。昨年は佐藤輝選手を外して、FAで梶谷選手を獲得するも、結果は出せなかった。そろそろ1位指名で狙った野手、特に生え抜きの外野手がほしい所だろう。

来年は高松商の浅野翔吾選手を、グリグリにマークして1位指名をしてくるかもしれない。

東北楽天

2017年は主砲候補、2018年は外野手、2019年はエースか内野手、そして2020年は左腕投手と、補強ポイントと共に1位指名をしている東北楽天。最終的に石井GMの頭の中で決定されるものの、最初の入札は、藤原選手、佐々木朗希投手、早川投手と、抽選覚悟のその年のNO.1の選手を指名してきた。

しかし今年は、高校生外野手の吉野創士選手を指名、少し噂はあったものの、他球団のスカウトも驚く1位指名を見せた。石井GMは「高校生外野手の1位指名は、とも思ったが」と話す。高校生外野手の1位指名は松井秀喜選手、筒香選手などがいるものの、過去5年間では12球団すべてで1位指名はない。

また、石井GMがプレーしていたヤクルトは、高校生外野手の1位指名が少ない球団だった事もあり、相当悩んだものとみられる。しかし、島内選手、岡島選手に続く、オコエ選手や辰巳選手が、期待した働きはまだ見せられていないことから、彼らに刺激を与える意味も込めて、吉野選手の1位指名に踏み切ったと思われる。

そして2位でも安田悠馬捕手を指名。長打力が目立った選手で、比較的高い順位で西武や中日が狙っているという情報もあったかもしれないが、太田選手など捕手の打撃不足は課題でもあるし、石井GMが「内野としても」と内野手としても見ている事から、鈴木、浅村、茂木といった選手の次世代の主砲としても見ている。

1位指名、2位指名とも順位を1つずつ下げても獲得できた可能性もあるが、吉野選手は2位で。日本ハムやソフトバンクあたりが指名をしていたかもしれない。確実に良しの選手を取りに行った結果、2位、3位と順位を上げる形になった。

ドラフト直前の現在では、評価は高くつけることは難しいが、3年後にもう一度振り返った時に、当たり年と言われる指名になるかもしれない。

そして来年は、これまで通り、その年のトップクラスの選手の1位指名に戻る事になりそうだ。

阪神

過去4年で外野手を2人、投手を2人指名している阪神、その中で、近本投手、佐藤選手が大きく活躍し、外野手の優先度は低くなった。一方で、エースの存在が補強ポイントとなり、今年は小園健太投手、森木大智投手という順で1位指名をした。

2位で鈴木勇斗投手、3位で桐敷拓馬投手と、即戦力左腕2枚を指名しており、左腕投手も優先度の高い補強ポイントだった事がわかるが、森木投手が残っている幸運があり、当初、想定した流れの指名となった。もし、森木選手が残っていなかった場合は、山下輝投手、黒原拓未投手、佐藤隼輔投手、森翔平投手、山田龍聖投手から1位指名をしていたと予想できる。

2位では9番目での指名となり、佐藤投手などは残っていなかったものの、左の即戦力と見ていた鈴木投手を獲得した。さらに3位でも桐敷投手を指名している所をみると、鈴木投手を獲得しても、まだ少し物足りないと感じたのかもしれない。

抽選で外したものの、結果的に右のエース候補と即戦力左腕投手の狙い通りの指名で終えることができた。

4位以降で外野手の指名も行い、来年は内野手、今年は中野選手が奮闘しているが、将来も含めたショート、または即戦力の投手が補強ポインとなりそうだ。

千葉ロッテ

過去4年間は高校生内野手、高校生外野手、高校生右投手、即戦力左投手と、1位指名でも各ポジションを指名しており、そして今年は高校生捕手の松川虎生選手の指名となった。過去5年間で高校生捕手の1位指名は2017年の広島・中村奨成選手以来となる。

2019年は佐々木朗希投手を、昨年は左の鈴木昭汰投手に加え、2位でも中森俊介投手を獲得し、4位指名の河村説人投手も活躍をするなど、投手よりも野手の指名も予想された。本来は課題の遊撃手がほしかった所で、2位で池田来翔選手を指名したが、1位で指名する遊撃手はいないと判断したか、それ以上に捕手を補強ポイントと見ていたか。

捕手は2019年に大学NO.1の佐藤都志也捕手を指名しているが、2020年、2021年の働きは不満足と判断したかもしれない。強打の松川選手を指名した。松川選手は右の強打者で、一塁手としても考えられていそうで、左の安田と並び、右の山口選手と競争する主砲候補としても期待される。

そして2位でも強打の内野手・池田来翔選手を獲得した。セカンドを守りショートもできる可能性があり、昨年のドラフト2位で横浜DeNAに指名された牧選手が、強打のセカンドとして活躍しているのを見て、池田選手にもその期待をしている。

井口監督は、1位2位はシミュレーション通り、3位の廣畑敦也投手はシミュレーション以上、というような発言をしており、予定踊りの打撃のある捕手、内野手の指名となった。

左腕投手は小嶋投手が活躍し、昨年の1位でも鈴木投手を獲得しているが、右が二木、佐々木朗希、岩下、河村、そして中森、廣畑と並びそうな中で、来年は再び左腕投手が欲しいとなってくるかもしれない。

東京ヤクルト

過去4年は清宮選手、根尾選手、奥川投手、早川投手と、その年にNO.1と注目された選手を入札しているヤクルト、今年も4球団が競合した隅田知一郎投手の指名となった。

その年のNO.1を指名していると見ることもできるが、今年は、右の奥川投手、小川投手がいる中で、左のエースだった石川投手が大ベテランとなり、昨年に左腕の早川投手、鈴木投手の1位指名を抽選で外したこと、シーズン途中に田口投手を獲得したことからも、左腕投手の1位指名が予想された。その中で、結果的に隅田投手の1位指名となった。

抽選で外すと、基本的には同じポジションで評価する選手を指名するパターンが多い。今年も同じ左腕の山下輝投手を指名した。もし山下投手を抽選で外した場合は、黒原拓未投手、森翔平投手、佐藤隼輔投手という所が指名されたと見られる。

また2位では外野手の丸山和郁選手を指名。強打の外野手がいる中で、俊足外野手の上位候補は少なく、3位、4位くらいの評価だった丸山選手を比較的高い2位で指名した。他球団が予想以上に外野手の指名が多く、少し順位を挙げたかもしれないが、ポスト青木として高く評価していたのは間違いないだろう。

念願の左のエース候補を獲得し、また3位でリリーフエース候補の柴田大地投手を指名したことで、高津監督の投手陣強化プロジェクトもこれで終了となりそうだ。来年からは、課題のショートの大物やポスト山田、5年くらいでメジャー移籍をする勢いの村上選手の後継者を探っていく事になりそうだ。

オリックス

オリックスは福良氏が監督時代に即戦力投手を1位指名していたが、福良氏がフロント入りすると野手の不足を実感し、2018年から小園選手、石川選手、佐藤選手と3年連続で野手を入札している。

2018年は小園選手と同じ内野手を指名したものの、2019年と2020年は高校生投手の獲得となり、結果として宮城投手が大ブレーク。さらに野手でも杉本選手や紅林選手の活躍により、首位を伺うチームとなった。

そして今年は首位で迎えたドラフト会議で、福良監督時代のような即戦力の指名となり、1位では椋木蓮投手を指名した。今年は1位で指名する野手がいないと判断したのか、宮城投手の活躍や昨年の1位で山下舜平大投手を獲得していることから、高校生投手は右も左も十分と判断したのか。それとも、今年は優勝争いをし、来年も続けて優勝争いをできるチームにするためか。

そして2位でも補強ポイントの一つだった二遊間の野口智哉選手、3位でも即戦力の捕手・福永奨選手、4位で即戦力の外野手・渡部遼人選手と各ポジションで即戦力を指名していく。

2位指名は一番最後ということもあり、有力な投手は残っていなかったと判断したかもしれないが、廣畑敦也投手なども残っており、1位で椋木選手の指名をしていなければ、廣畑投手の指名があったかもしれない。同じポジションを重ねて指名するのではなく、各ポジションを指名していくことを優先した所をみると、全体の底上げというのがテーマだったのだろう。

東北楽天とは逆の意味で、今年のドラフト指名がどのような結果になるのか、2年後、3年後を待ちたい。

2021年ドラフト会議、指名選手一覧
2021年のドラフト会議は10月11日に行われ、支配下ドラフトが77人、育成ドラフトで51人の、合わせて128人が指名されました。
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【ドラフト総決算2】12球団ドラフト上位指名の戦略
2020年のドラフト会議で、12球団のドラフト上位指名の戦略を考えてみます。
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