【速報版】12球団の指名の評価ポイント

2025年ドラフトニュース

2025年ドラフト会議の、12球団の指名を簡単に振り返り、各球団の指名のポイントについて簡単にまとめます。

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12球団の指名のポイント

◯東京ヤクルト 補強ポイント充実!

1位は有力内野手を確実に指名するために、立石選手を回避して松下選手を指名、2位でも快足で打撃の良い松川選手と1位2位を内野手で固めた。更に6位でも、社会人屈指の遊撃手・石井選手を指名し、内野手を重点的に補強できた。3選手とも実績十分でかなりの確率で1軍でプレーできる選手だと思う。

3位では素材型だがスケールの大きな山埼投手、4位では逆に実績十分のサウスポー・増居投手を指名、5位は149キロの速球を投げるサウスポーの鈴木投手で、7位では再びスケール型の飯田投手を指名。育成では特徴があって良い左腕の小宮投手で、スケール型の右腕とサウスポーをしっかりと固めて獲得することができた。

今回は外野手は指名をしていないが、ヤクルトは少し前は外野手を指名せずに他のポジションから転向させていたが、その方針が戻ったような指名だった。

球団 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位
ヤクルト
松下歩叶
内 法政大
松川玲央
内 城西大
山埼太陽
投 創価大
増居翔太
投 トヨタ自動車
鈴木蓮吾 投
東海大甲府
石井 巧 内
NTT東日本
飯田琉斗 投 ENEOS
育成 小宮悠瞳 投
川崎総合科学高
           

◯千葉ロッテ 文句無し!!

1位では石垣投手を獲得でき、これで満点と言って良い。佐々木朗希投手のように注目され、投手陣に活気を与えてくれるだろう。

これで勢いにのり、2位で補強ポイントの左腕投手を獲得、今年ナンバーワンかもしれない左腕を獲得できた。3位4位6位では、有望な高校生を各ポジションで獲得し、5位は即戦力の可能性もある冨士投手、7位はスケール型の田中投手を獲得、他球団が高校生の指名が少なくなる中で、高校生を中心とした将来が楽しみな指名となった。

育成も素晴らしく、中山投手は木村優人投手のような雰囲気があり、高橋投手は実績も残している。そして侍ジャパン大学代表の俊足外野手・杉山選手を育成3位で指名し、入団するか不安になるほどの指名となる。入団したら、今年の指名選手を全て捲るくらいの期待値がある。

球団 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位
ロッテ
石垣元気
投 健大高崎
毛利海大
投 明治大
奥村頼人
投 横浜高
櫻井ユウヤ
内 昌平高
冨士隼斗
投 日本通運
岡村了樹
捕 富島高
田中大聖
投 Honda鈴鹿
育成 中山優人
水戸啓明
高橋快秀 投
四国IL徳島
杉山諒 外 愛知学院大学        

◯広島東洋 右投手十分、内野外野もレベルアップ

1位で立石選手は外したものの、ポテンシャルの高い平川選手を獲得、そして3位の勝田選手と、侍ジャパン大学代表コンビはチームの中心選手になれる。

そして齊藤投手、工藤投手、赤木投手、高木投手と、こちらも侍ジャパン大学代表2人を含めた大学屈指の右腕投手を揃え、これでもかというほどの右腕投手の補強となる。

全体的に底を押し上げる指名になるだろう。

球団 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位
広島
平川蓮
内 仙台大
齊藤汰直
投 亜細亜大
勝田成 内
近畿大
工藤泰己
投 北海学園大
赤木晴哉
投 佛教大
西川篤夢
神村学園伊賀
髙木快大
投 中京大
育成 小林結太 捕 城西大学 岸本大希
四国IL徳島
         

◯埼玉西武 即戦力&将来性共に満点

打てる捕手として小島選手の単独1位指名に成功、2位で左腕、3位では外野手と補強ポイントに侍ジャパン大学代表選手2人で埋めた贅沢な指名となった。

堀越投手は素材型だが、平良投手のような圧倒的な球で抑えるリリーフになる可能性があり、川田選手も外野手として非常に能力が高い。

そして、横田選手、新井選手、今岡選手と、今年の高校生の内野手で評価されていた選手を次々と指名、将来の内野手を育てる意気込みを感じさせた。

育成も実践的な斎藤投手や、将来が楽しみな濱岡投手、力強い球を投げる正木投手などバラエティーと可能性に富んだ指名となった。

球団 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位
西武
小島大河
捕 明治大
岩城颯空
投 中央大
秋山俊 外
中京大
堀越啓太
東北福祉大
横田蒼和
山村学園
川田 悠慎
外 四国銀行
 
育成 新井唯斗
内 八王子高
今岡拓夢 内
神村学園高
斎藤佳紳
四国IL徳島
濱岡蒼太
投 川和高
平口寛人
日本経済大
正木悠馬
投 上智大
安藤銀杜 
四国IL徳島

◯中日 右投手強化成功、内外野もレベルアップ

1位で中西投手をまさかの単独1位指名成功、2位でも櫻井投手と、侍ジャパン大学代表の右腕2枚を獲得した。3位の篠崎投手も若さとスケールを持つ右腕で右投手を圧倒的に強化した。

新保選手と花田選手は大学野球では共に2番手クラスくらいの評価だが、今年の選手権で素晴らしいプレーを見せた新保選手は成長中、花田選手は高校時から注目のスケールを持つ。

育成も即戦力左腕や、内外野として可能性のある選手を指名し、満足のドラフトとなっただろう。

球団 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位
中日
中西聖輝 投
青山学院大
櫻井頼之介
東北福祉大
篠崎国忠
四国IL徳島
能戸輝夢 外
明秀日立
新保茉良 内東
北福祉大
花田旭 外
東洋大
 
育成 牧野憲伸
オイシックス新潟
石川大峨
内 掛川西
三上愛介
四国IL愛媛
       

◯東北楽天 右の先発強化に成功!各ポジションに即戦力も

1位で藤原投手の単独1位指名に成功、今年最も評価が上がり、そして則本2世と呼び声高く、素晴らしい指名となった。また2位の伊藤投手は実戦的なピッチングスタイルも、まだ伸びしろを持っている。先輩の早川投手を刺激し、また地元出身の右腕で、人気も出そうだ。

繁永選手、九谷投手、阪上選手と内外野の即戦力も獲得。ポジション争いに割って入る力がある選手たちで、それぞれのポジションで一角に割って入るかもしれない。

育成も強打の大坪選手、金子選手と、和製大砲として育てがいのある選手を獲得した。なかなか大砲が育っていないが、しっかりと育てたい。

球団 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位
楽天
藤原聡大
投 花園大
伊藤樹
早稲田大
繁永晟 内
中央大
大栄利哉 捕 学
法石川
伊藤大晟
れいめい高
九谷 瑠 投
王子
阪上翔也
外 近畿大
育成 幌村黛汰
日本海富山
大坪梓恩 外
日本海石川
中沢匠磨
投 白鴎大
金子京介
内 神奈川大
島原大河 捕 四国IL愛媛    

◯読売 左腕投手の補強ポイント獲得に成功

1位は竹丸投手を公言して獲得、3位の山城投手と二人で先発左腕陣に入ってくる実力がある。

2位の田和選手は予想よりも高評価だったが、右の変則フォームで強い球を投げる。大勢投手ほどになるかはわからないが、リリーフとして使える投手になりそうだ。皆川選手、小濱選手と実戦的な選手を揃えた。

藤井選手を含めて、育成もバラティーに富んでいる。冨重投手は左腕として今年の即戦力ではトップの方、良いピッチングを続けられれば支配下入りとなる。林投手、河野投手もまだ課題もあるが力強さがあり、そして知念選手は執念を感じさせるほど、上を目指せる選手だ。

球団 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位
読売
竹丸和幸 投
鷺宮製作所
田和簾
早稲田大
山城京平
亜細亜大
皆川岳飛
中央大
小濱祐斗
沖縄電力
藤井健翔 内
浦和学院
 
育成 冨重英二郎
投 BC神奈川
林燦 投
立正大
松井蓮太朗
捕 豊橋中央
河野優作
投 愛知学院大
知念大成 外
オイシックス新潟
   

◯オリックス 将来見据えた育成路線で有力な投手を獲得

1位で石垣投手を外したが、藤川投手を指名した。3位の森投手と共に、今年の高校生右腕でトップクラスの投手で、ポテンシャルとともに、既に実戦でも投げられる。将来は山下投手のようにすごい球を引っ提げて1軍に登場しそうだ。

そして佐藤投手、窪田選手、石川選手、野上選手と、高校生の有望な選手を次々と指名し、他球団が即戦力の指名に向かう中、将来を見据えて高校生を獲得した。

そして育成ではスケールの大きな三方選手、シャピロ投手を獲得、中西選手もポテンシャルは高い。そして渡邉投手は今年の大学生でも切れのある球は屈指で、入団すれば非常に楽しみな戦力となる。

球団 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位
オリックス
藤川敦也
投 延岡学園
森陽樹 投
大阪桐蔭
佐藤龍月
健大高崎
窪田洋祐 外
札幌日大
髙谷舟
北海学園大
石川ケニー
ジョージア大
野上士耀
捕 明秀日立
育成 三方陽登 外
BC栃木
シャピロマシュー一郎
投 日本海富山
中西創大
内 日星高
渡邉一生
投 仙台大
     

◯横浜DeNA 補強ポイントスバリの即戦力指名

佐々木選手の指名は驚いたが、小田選手は三塁・宮崎選手の後継者として、プレーやパワーと共に人間的にも高い評価をされる選手。ポテンシャル型だでまだムラがあるものの、力のある球は入江投手くらいにはなりそうな島田投手を獲得し、高校時代に篠木投手の後輩ということもあり、成長に手を抜けない。

内野手は大型系の遊撃手・宮下選手と、好守備・巧打タイプの内野手を獲得。森選手が外野に回っていることで、内野手の強化をした。左腕の片山投手は特徴のある左腕だが、データ解析によりその特徴を評価しての指名だろう。

育成は清水選手のみで高校生投手は獲得しなかった。これまで高校生投手を育成しきれていないことから、方向性を絞っているのではないかとも思う。

球団 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位
DeNA
✕佐々木麟太郎
小田康一郎
内 青山学院大
島田舜也
投 東洋大
宮下朝陽
内 東洋大
片山皓心 投
Honda
成瀬脩人 内
NTT西日本
   
育成 清水詩太
内 京都国際高
           

◯北海道日本ハム いろいろ不運もあったが、質の高い指名に

1位で立石選手、平川選手を外し、大川投手を指名した。これまで評価的にはあまり名前が挙がっていなかっただろうが、リリーフとしては大学ナンバーワンで、既にプロが打てない球を投げているため、早く来年のシーズンが来ないか楽しみな投手。

2位で強打の外野手、3位で大学ナンバーワンの守備を持つ大塚選手を指名、昨年に山縣選手を獲得しており、どのように使うかはわからないが、これまでも大学生遊撃手を指名し続けている。

高校生は少ないものの、半田選手と藤森選手も評価が高い選手で、藤森選手、そして常谷投手は北海道関係の選手だった。全体的に指名人数が少なかったのは、思い通りには行かなかったかもしれないが、それでも十分質の高い指名となった。

球団 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位
日本ハム
大川慈英
投 明治大
エドポロケイン
外 大阪学院大
大塚瑠晏
内 東海大
半田南十
日大藤沢
藤森海斗
明徳義塾
   
育成 常谷拓輝
北海学園大
横山永遠 投
青森中央学院大
         

◯阪神 ドラ1野手の主力がさらに加わる

1位で立石選手の獲得に成功。近本、大山、佐藤輝、森下に続くドラフト1位野手で主力になっていくことは間違いない。ただし、性格的に阪神のファンのプレッシャーに潰されないように配慮が必要だろう。

2位の谷端選手の内外野で可能性があり、俊足外野手として岡城選手と山崎選手を指名した。そして早瀬投手はポテンシャルでトップクラス。才木投手のような可能性を持っているだけにしっかりと育てたい。

能登投手はイースタン・リーグで実績十分。神宮投手は故障明けでこれから成長が楽しみな選手。

球団 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位
阪神
立石正広
内 創価大
谷端将伍
内 日本大
岡城快生
外 筑波大
早瀬朔
神村学園
能登嵩都
オイシックス新潟
   
育成 神宮僚介 投
東農大学北海道
山崎照英
内 関西兵庫
         

◯福岡ソフトバンク 左右の強打者で大砲育成に本腰

あっと言わせた佐々木投手の指名だったが、まさかの競合という波乱の中で抽選で獲得に成功した。左の強打者としてはこれ以上のない指名となり、あとは本人の意志次第となる。また5位の高橋選手は右の強打者で、ポスト山川として期待できる。

稲川投手は大瀬良2世で粘り強さと力強さを持っている。地元の投手としても非常に素晴らしい指名となった。3位は変則右腕でソフトバンクらしい指名、相良投手もポテンシャルがある。

育成は人数的には少なかったが、大矢投手は相良投手と同じく、特徴を持った投手で力も十分にある。そして池田選手、江崎選手、大橋選手、長崎投手、エミール選手と各ポジションで楽しみな高校生を獲得した。しっかりとからだをつくって育ててゆきたい。

球団 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位
ソフトバンク
佐々木麟太郎
内 スタンフォード大
稲川竜汰
九州共立大
鈴木豪太
大阪商業大
相良雅斗
岐阜協立大
高橋隆慶
JR東日本
   
育成 池田栞太
捕 関根学園
江崎歩 内
福井工大福井
大矢琉晟
投 中京大
大橋令和 内
オイスカ浜松国際
鈴木貴大 外
Club Rebase
長﨑蓮汰
投 滋賀学園
エミールプレンサ
投 幸福の科学学園
大山北斗 
中央大準硬式

 

この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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