オリックスのドラフトの狙い(2018)

2018年度のドラフトの狙い。オリックス編。

オリックス

〇タイプ:上位即戦力、下位育成
〇監督:内野・外野手出身、チームの和を大切にバランス型
〇決定者:長村裕之球団本部長
〇補強ポイント:二遊間、主軸打者、左腕投手
〇近況:ショートの次世代候補の指名を最優先とし、報徳学園・小園海斗選手の1位指名が有力、他に立命館大・山上大輔投手、新日鐵住金広畑・坂本光士郎投手、日本生命・高橋拓已投手リストアップし即戦力投手も固める。

オリックスは2011年からドラフト1位は大学生、社会人を指名している。2012年は藤浪投手、松永投手を外し、2010年は大石投手、伊志嶺選手、山田哲人選手を外すなど、ドラフトの抽選は11連敗をしており、2013年からは単独指名を狙い、2016年も田中正義投手を回避して山岡泰輔投手を指名していた。しかし、昨年のドラフトで田嶋大樹投手の抽選を西武との競合で遂に引き当てて連敗を止めた。

ドラフト上位では即戦力投手の指名が非常に多い。2012年以降でドラフト1,2位の指名は12人中10人が投手、そのうち社会人が6人、大学生が4人とすべて即戦力投手を指名している。かつては高校生も指名しており、2008年の甲斐投手、2010年の駿太選手など上位指名し、また、高橋周平選手、中田翔選手、田中将大選手なども指名しているが抽選で獲得ができなかった。

上位は即戦力投手の指名が多いが、中位から下位では、特にドラフト的に評価の高い高校生の指名が多く、昨年では本田仁海投手や西浦颯大選手、その前でも山崎颯一郎投手、吉田凌投手、佐藤世那投手といった有名な選手を指名している。

福良監督監督が退任し、西村監督が就任する。福良監督は内野手出身という事や京セラドームの戦い方も考えて、投手と内野を中心とした守りのチーム作りををし、フロントに強く意見してまで、即戦力投手を獲得していた。2015年も外野手の吉田選手の獲得にはそれほど納得をしていなかったが、その吉田選手が主軸に育った。西村新監督もこれまで福良監督の元でヘッドコーチをしており、また同じ宮崎出身で同じ58歳(現在)、そして鉄道管理局出身(福良氏は大分、西村氏は鹿児島)ということで、いろいろと考え方が似ている。チーム作りの方針は大きくは変わらないだろう。

フロントはあまりうまく行っていない状況だった。以前からも石毛元監督もフロントへの風通しの悪さを話しているし、石毛監督、コリンズ監督、岡田監督、森脇監督がシーズン途中で解任されるという異常事態が続いていた。そして、2012年には千葉ロッテで現場と対立をしながらも球団を優勝させるなどの実績を見せた瀬戸山氏と加藤康幸氏をトップに持ってきたものの2015年に解任された。

しかし編成部長を務めていた長村裕之氏が球団本部長兼編成部長となり、現場とフロントの疎通はややでき始め、オーナー側の有力者でかなりの決定権限を持っていたとみられる西名球団社長も昨年末に退任した。3軍制の体制づくりも進みつつある。

ポジション

捕手:若月、山崎勝(こおまでで固定)、伊藤、伏見
一塁手:T-岡田、伏見、中島(ここまでが主)、マレーロ、小谷野
二塁手:福田、山足、大城(ここまでが主)、小島、
三塁手:小谷野、西野(ここまでが主)、白崎、中島、鈴木、山足、大城
遊撃手:安達(ほぼ固定)、大城、福田、鈴木
外野手:吉田正、ロメロ、宗(ここまでが主)、宮崎、小田、T-岡田、武田、大城、西村凌、西浦
DH:マレーロ、中島、吉田、小谷野、ロメロ

先発投手:西、ディクソン、アルバース、金子、山岡(ここまで固定)、田嶋、ローチ、松葉、東明、榊原
リリーフ投手:増井、吉田、近藤、山本、澤田、比嘉、黒木、山田(ここまで主)、岸田、岩本

チーム状況を見ると今年も昨年同様に4位でだったが借金は16→8と減少したが、3位の日本ハムまでは8ゲーム差をつけられた。投手では西投手が10勝も13敗、山岡投手は今年も勝ち越せず7勝12敗、金子投手、ディクソン投手も4勝どまりと苦しんだ。攻撃でも宗選手がオープン戦から好調を見せ、序盤に1番で活躍し、主軸は吉田、ロメロ、マレーロで固めたものの、4月の終盤には早くも打順を変更し、1番に吉田選手を入れたり、小谷野選手を4番にしたりと苦戦が始まった。

それでも終盤には、打線は宗、福田の1,2番に、ロメロ・吉田・中島のクリンナップで固定された。守備位置ではショートは安達選手が固定されたが、セカンド、サードで固定されず、DHや外野手もなかなか固定されずに終わった。右の長打力のある白崎選手を獲得するなどテコ入れも図ったが、起死回生とはならなかった。

投手では序盤にドラフト1位ルーキーの田嶋投手がさすがの投球を見せたが故障で離脱した。また今年は打高傾向にあり、実績のある西投手、金子投手、ディクソン投手でも苦しむ事が多かった。左腕も田嶋投手が復帰すれば左の軸ができるが、松葉投手や山崎福投手が現在の状態では心もとなく、左腕投手は欲しい所。

2016年にドラフト4位で指名した山本由伸投手が昨年のファームの実績を元に今年は1軍でもものすごい球を見せ、リリーフとして32ホールドを挙げた。他にも、近藤投手、黒木投手、小林投手など近年獲得した即戦力が役割を果たしている。リリーフの平野投手が抜けたもののFAで増井投手を獲得し、リリーフ陣は安定感を増しつつある。

補強ポイント

ファームでは、本塁打トップは5本の園部選手とマレーロ選手で、球場が広いとはいえ寂しい状況、園部選手が戦力外となり長打の打てる選手は皆無となり、補強は必要だろう。ショートでは、岡崎選手をしっかりと出場させて期待の高さがうかがえる他、高校卒ルーキー・廣澤伸哉選手の評価が高く、西村監督も注目している。しかし打撃ではもう少し時間がかかりそうで、30歳となる安達選手の後釜は獲得する必要がありそう。

課題だった1番を打てる選手、外野手には宗選手が出てきたことで、しっかりと使って育てたい。対抗でも後藤駿太選手、小田選手などがいるが、もう一人ライバルとなりそうな選手が入っても良いが、それよりは長打力のある外野手の方を優先したい感じもある。

捕手は若月選手と山崎選手の併用となった他、2015年から2017年まで捕手を多めに指名、さらにトレードで高城選手を獲得しており、まだ変動はあるかもしれない。ただし、今年のドラフトでの優先度は高くなさそうだ。

投手は先発の頭数は多く、さらにリリーフの山本投手が先発を志望しており、先発転向となりそう。しかし、西投手にはFAでの移籍の可能性があり、金子投手もFA候補に名前が挙がる。ファームで山崎颯投手、K-鈴木投手、榊原投手などが実績を残し1軍にも顔を見せたが、佐藤世投手、本田投手などは戦力外(育成再契約の可能性あり)となり、若い投手は加えたいところだ。

リリーフでは頭数もあり、球威も十分の投手がいて比較的充実している。しかし、山本投手が転向することから、絶対的な勝ちパターンで投げられそうな投手がほしい。

福良監督が交代し、FAなどの影響があるかもしれないが、そろそろ即戦力投手ではなく、中心を打てそうな野手、チームの将来をを考えた補強が必要となりそうだ。

ドラフト候補は

安達選手が今年は1年間ショートを守り切ったもののベテランとなり、岡崎選手、廣澤選手と競争していく選手がほしい。ドラフト1位候補として注目される報徳学園の小園海斗選手、大阪桐蔭の根尾昂選手、天理・太田椋選手には早くから注目をしてきた。根尾選手に指名が流れる可能性もあるが、主軸というよりは1番、2番を打てる選手として小園選手を優先している。地元の高校生を優先させる動きがあり、ショートに長年悩まされている事からも、選手が優先されるかもしれず、良ければ高校卒1年目からショートのポジションを任されるかもしれない。1番・小園、2番・宗という打線は魅力的だ。

小園選手を外したとしたら、父がチームにいる太田選手を2位までに確保したいが、それもかなわなければ、下位で延岡学園の小幡竜平選手敦賀気比の藤田希和選手、敦賀気比の黒田響生選手などを指名したい。また、FAの西投手、金子投手の動向によっては、東洋大・甲斐野央投手、上茶谷大河投手、梅津晃大投手、日体大・松本航投手の可能性も捨てきれないが、この中ではフォークボールを使う松本投手、梅津投手の可能性が高いかもしれない。

そして長打を打てる選手は、本物の大砲がほしい。花咲徳栄の野村佑希選手、早稲田実の野村大樹選手、智弁和歌山・林晃汰選手、健大高崎・山下航汰選手、関東第一・石橋康太選手や、亜細亜大の頓宮裕真選手、法政大の中山翔太選手、立正大の伊藤裕季也選手などを獲得したいところ。また、横浜の万波中正選手、折尾愛真・松井義弥選手、亜細亜大の正随優弥選手、九産大の岩城駿也選手などの長打力の可能性がある選手も見ておきたい。

投手では注目の大学生上位候補投手とは縁がなさそうだが、これまでの即戦力投手路線が続くのなら、2位で日本通運・生田目翼投手、Honda・齋藤友貴哉投手、国学院大・清水昇投手、関西大・山本隆広投手、立命大の山上大輔投手などの先発候補に、大学時代に黒木投手と立正大のWエースだったNTT東日本の堀誠投手も候補となる。またリリーフの補強であれば、日体大の東妻勇輔投手、153キロの球を投げるSUBARUの高橋史典投手、Honda鈴鹿の瀧中瞭太投手、三菱重工広島の杉山一樹投手の可能性もある。長身の速球派でフォークボールを投げる投手の指名が多く、杉山投手は好まれるタイプなのではないかと思う。

左腕なら早稲田大・小島和哉投手や、八戸学院大・高橋優貴投手、富士大・鈴木翔天投手が候補に挙がり、社会人でも長身のHonda鈴鹿・平尾奎太投手、日本生命の高橋拓巳投手、新日鐵住金広畑の坂本光士郎投手などが候補に挙がる。リリーフとしてJX-ENEOSの鈴木健矢投手、左澤優投手も候補となりそうだ。

また将来を見越した高校生では、大阪桐蔭の柿木蓮投手や聖心ウルスラの戸郷翔征投手は上位でなければ獲得できなさそうだが、大阪桐蔭の横川凱投手、山梨学院の垣越建伸投手、筑陽学園の大畑功士郎投手、創成館・川原陸投手など、右腕でも縁のありそうな菰野の田中法彦投手や、素質の高い埼玉栄の米倉貫太投手、松商学園の直江大輔投手、松山聖陵の土居豪人投手、習志野の古谷拓郎などを獲得して育てたい。

明桜の山口航輝選手や創志学園の中山瞬選手、西日本短大付の中村宜聖選手、市岐阜商の中神拓都選手などの身体能力や飛ばす力のある選手も指名候補となりそうだ。

1,2位指名予想

  1位 2位
パターン1 小園海斗 小島和哉
パターン2 小園海斗 東妻勇輔
パターン3 松本航 太田椋

オリックスバファローズのドラフト会議


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