高校野球山梨大会の組合せ抽選が行われた。1年生で4番を打ち、2年生からは高橋周平選手が抜けた遊撃手として、高橋選手以上のプレーを見せた渡辺諒選手が最後の夏を迎える。その渡辺諒選手にはプロ12球団が注目をしている。
昨年の夏の甲子園でチームをベスト4に導いたショートでの守備と打撃は今年も健在で、春季山梨大会では5試合全てでマルチヒットを記録すると、守備でも巨人の長谷川スカウトが「ボールへの反応も、送球も超高校球」と話しているという。中学時代は陸上選手として100mを11.4秒で走り盗塁技術も高い評価をされている。まさに三拍子揃った選手だ。
長打力では高橋周平選手の71本塁打には及ばなそうだが、それでも通算32本塁打を記録、昨年の甲子園でも龍谷大平安戦でホームランを放っている。高橋周平選手が3球団競合の1位指名だったことを考えると、ドラフト1位指名の可能性は高いと思われる。この最後の夏で評価を確定するような活躍を期待したい。
その他に東海大甲府では180cmでしなやかな打撃もできる外野手の山本瞬選手にプロが注目している。
そしてもう一人注目選手が日川高校の山田基樹投手。194cmの長身でいただいている情報では145km/hを記録したとのこと。映像ではフォームや制球に課題がありそうだが、力感が無いフォームなのに投げている球は強く力がありそうだ。
関東大会に出場した富士河口湖高校の滝口仁投手は142km/hを投げ、左のエース・細川祐哉投手も135km/hの球を投げ安定感がある。世界遺産フィーバーに乗り甲子園出場を狙う。
今秋ドラフト候補で高校通算36本塁打を誇る右のスラッガー、東海大甲府(山梨)の渡辺諒(3年)は「全試合マルチ。自分は2本以上は打たないといけない」と宣言した。「1番・遊撃」で出場した昨夏の甲子園では1本塁打、打率・316でチームを4強へと導いた。その勝負強さから今春の山梨大会終了後には1年秋以来となる4番を任された。今年は主将という重責も担う。渡辺が1年時の主将が高橋周(中日)だ。「周平さんを目標にやってきた。主将としてもっとまとめられるようになりたい」と力を込める。今春センバツは出場を逃し「悔しい思いがあった。自分が引っ張って甲子園に導きたい」。7月15日に塩山との初戦を迎える。
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