巨人の堤GMが退任、フロント人事でも待てず

巨人は今季に30億円の補強を行ったものの、13連敗をするなどリーグ5位に沈んでいる現状から、堤GMが辞任を申し入れて交代することとなった。後任には特別補佐を務める鹿取氏が有力。

2015年5月に就任

堤氏は2015年の5月にGMに就任すると、3軍制度の復活を行い、今年はスカウトの体制の見直しとコーチ陣とフロントの大胆な人事異動を行い、2015年まで2軍監督を務めていた岡崎氏をスカウト部長とし、2軍のコーチだった井上氏をチーフスカウトに、そして東日本・西日本の統括スカウトを設置し、2軍のコーチだった福王氏を東日本統括、武田スカウトを西日本統括にしていた。

そして昨年オフにはFAで3人を獲得し、マギー選手など外国人も含めて約30億円の大型補強を行った。しかし、FAで獲得した3人がまだ結果を出せず、また2015年、2016年のドラフト1位で獲得した選手もまだ活躍ができていないとして本社から不満の声が挙がっていたという。

悪い状態

中日もオーナー側からの影響力が強く、落合氏以降の監督やフロントの方針に迷走し、最近の低迷につながっている。またTBS時代の横浜ベイスターズも、オーナー側からは口しか出てこず、球団との距離感が見られた。

スポーツニッポンの記事によると、渡辺恒雄読売新聞グループ本社代表取締役主筆が、FAで獲得した選手が活躍できていない状況に「見る目がなかったんじゃないか」と話し、老川祥一オーナーが試合前ミーティングで「勝てないから視聴率が落ち、部数が減るんだ」と話していたという。批判や口だけで前向きな姿勢が見られないのは、悪い状態になっているといえる。

堤GMも2015年5月に就任し、その年はほぼ何もできないと言ってよいだろう。それでも主任後にスカウトと共に大学野球選手権や都市対抗に姿を見せ、早くから動こうという意思を見せていた。2016年のオフから本格的に着手をし始めたと思うが、シーズンはまだ6月、FAで獲得した山口投手や陽選手がこれから出てくるかもしれないのに、その前に実質1年で退任という事になった。

巨人は若手が育たないというが、大田選手は日本ハムで活躍を見せている。ガマンすれば巨人でも結果を残したかもしれない。選手もフロントも、人材をガマンして使う事が出来ない雰囲気があるのかもしれない。

登録抹消した選手は10日間登録できないルールがあるにもかかわらず「元に戻せ」と指示が飛んだという。老川祥一オーナーが試合前ミーティングで「勝てないから(野球中継の)視聴率が落ち、(新聞の)部数が減るんだ」などと声を荒らげたこともあり、現場では冷めた空気も漂っていた。

未曽有の低迷に直面する巨人が、新たな編成体制で立て直しに乗り出す可能性が高まった。15年途中から編成部門のトップを務めてきた堤GMが、成績不振の責任を取り、球団に対して辞任の意向を伝えた。同GMの意志は強く、球団はこの日までに後任候補を鹿取GM特別補佐に一本化。13日に新GM就任を打診する見込みとなった。


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