中日は2日、森博人投手(27)ら6選手に来季の契約を結ばないことを通告したと発表した。今年3月にトミー・ジョン手術を受けた森投手には、育成での再契約が打診されており、復活を目指す。2018年ドラフト2位の石川翔投手(25)は現役続行を熱望し、2024年ドラフト6位の加藤竜馬選手は引退を示唆した。
森博人、手術からの復活へ「恩返ししたい」
今春の沖縄キャンプ中に右肘の違和感を訴え、3月にトミー・ジョン手術を受けた森博人投手。来季は育成選手として、長いリハビリからの再起を図ることになった。「手術をさせてもらい、育成契約も打診していただいたことに感謝し、恩返ししたいです」と、球団への感謝を胸に復活を誓った。
現在は35メートルほどの距離で球速130キロ超まで回復しており、「投げられるのが楽しくなってきた」と順調な回復ぶりをアピール。来年3月下旬から4月頃の実戦復帰を目指す。
元ドラ2・石川翔は現役続行を熱望「納得いくまで」
2018年にドラフト2位で入団した石川翔投手も戦力外となった。青藍泰斗高校から入団し、1年目に1軍デビューを飾ったが、2年目以降は度重なる怪我に泣かされ、2023年に右ひじの手術を受けた。昨季実戦復帰したものの、支配下返り咲きはならなかった。「8年も面倒をみてもらって感謝しています」と語りつつ、「自分の野球人生に納得はいっていないので、納得いくまでやります」と力強く現役続行を希望した。
それぞれの道へ
2024年ドラフト6位の加藤竜馬選手は2年での戦力外となった。亜細亜大で154キロの速球を投げ、東邦ガスから入団をしたものの、高校通算25本塁打、50m5秒台の足もあり、今季から外野手に転向していた。しかしウエスタン・リーグでは打率.085とコンタクトができずに苦しんだ。「技術面、練習量、メンタル部分にしても結構きつい1年でした。正直現役続行はあまり考えてないです。やりきった気持ちが強い」と引退を示唆した。
星野真生内野手は豊橋中央で長打力に注目され、2022年のドラフト5位で中日に入団したが、2年目の2023年オフに育成契約となり、今年はウエスタン・リーグで打率.121だった。 「考えはまとまっていないけど野球を続けていきたい」と現役続行を希望した。
野中天翔投手は明桜高校で145キロの速球を投げ、2022年の育成ドラフト2位で中日に入団したが3年間で支配下登録はならなかった。 「厳しい世界というのは分かっていた。自分の実力が足りなかったのかな」と涙を見せ、「野球ができる環境があればそこでできれば」と現役続行を希望した。
地元名古屋市出身で享栄高校で注目され、愛媛マンダリンパイレーツから2023年の育成ドラフト2位で指名された菊田翔友投手は、今季ウエスタン・リーグで初勝利したものの、6試合の登板に終わり、2年で戦力外となった。「憧れていた地元球団のユニホームを着てプレーできたのはかけがえのない経験であり誇り」と話し、今後については「これまでの経験を糧に前向きに進んでいきます」と明確には示さなかった。
森 博人 プロフィール
- 氏名:森 博人(もり ひろと)
- 所属:中日ドラゴンズ
- 出身:豊川高校 – 日本体育大学
- ポジション:投手
- 投打:右投
- 主な特徴や実績:2020年ドラフト2位。2025年3月にトミー・ジョン手術を受け、来季は育成選手として再契約の見込み。
石川 翔 プロフィール
- 氏名:石川 翔(いしかわ しょう)
- 所属:中日ドラゴンズ(育成)
- 出身:青藍泰斗高校
- ポジション:投手
- 投打:右投
- 主な特徴や実績:2018年ドラフト2位。高卒1年目に1軍デビュー。度重なる怪我に苦しんだが、現役続行を希望。







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