北海道日本ハム・大谷翔平選手が初安打、4打数1安打

北海道日本ハム球団ニュース 2012年ドラフトニュース

 北海道日本ハムの大谷翔平選手が広島との練習試合に3番・ライトでスタメンに名前を連ねると、5回1アウト一塁の場面でライト前に初安打を放った。

 2010年ドラフト6位の中崎翔太投手の投げる初球のスライダーに空振りするも、5球目の同じスライダーに自然に柔らかく反応しはじき返した。1アウト1塁という場面でライト方向に打つチームバッティングという事も意識していたのだろう。

 スライダーを決め球として投げた中崎投手は「直球を待っていると思った」と話したが、大谷選手は「1球見ていたので」と自然に反応できたことを喜んだ。

 この日は第1打席は左の江草投手と対戦しスライダーをセカンドゴロ、第2打席は永川勝投手と対戦し140km/hの外角高めに手をだしてショートゴロ、第4打席は中田廉投手の135km/hのストレートにショートゴロと、ゴロ3つ。このキャンプで打撃については「正確さ」をテーマに取り組んでいるという。フライを挙げて長打を狙うより、芯で捉えて強い打球を打つ狙いがあるようだ。

 今日27日は1軍バッター相手にフリー打撃に登板し、28日に帰郷、1日に卒業式を迎える。名実ともに高校を卒業し、また大谷選手が一歩前に進む。

 

 地をはうような打球が一、二塁間をゴロで抜ける。5回1死一塁から飛び出した大谷の対外試合初安打は、2ボール2ストライクからの5球目だ。直前に空振りした内寄りのスライダーを続けられ、今度は捉えた。

 

 「直球しか考えてなかったけど(直前に)1球見られたので。追い込まれてから低めの球を打てたのは良かった」

 

 続くアブレイユの右前打で三塁へ。ホフパワーの浅めの中飛で果敢にタッチアップして生還し、初得点も記録した。

 沈むボールに両手を目いっぱい伸ばした。最後は右手一本。乾いた音が響き、打球は一、二塁間を抜けた。「1本打てて良かった。しっかり打てたと思います」。3戦5打席目。大谷が1軍初安打を放った。

 

 2打席凡退で迎えた5回1死一塁、カウント2―2からの5球目。「追い込まれたから直球しか考えていなかった」。だが、直前に空振りしたのと同じ129キロの低めのスライダーに体が反応した。「1球見ていたので良かった」。三進後、ホフパワーの中犠飛で生還し、初得点も記録した。

 

 このキャンプでは「正確さ」を打撃のテーマに設定。24日の広島オープン戦(名護)からは「思ったよりも差し込まれている」と、バットを変更した。それまでの長さ86センチで重さ910~920グラムの「稲葉モデル」ではなく、1センチ短く、20グラム軽い自主トレ序盤に使用していた「巨人・坂本モデル」に戻した。プロ入り以来、バットを1本も折っていないミート力も光る初安打だった。

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