埼玉西武、浅村選手が流失で来年ドラフトに影響も

浅村栄斗

埼玉西武は今年のドラフト会議で、投手力に課題があることがはっきりしていながらも、当初は根尾昂選手など高校生内野手の指名を検討していた。それは浅村栄斗選手のFAの流出を恐れたものだった。

再び内野手課題に

埼玉西武は長年ショートが固定できず、大学生でも高校生でも内野手を獲得し続け、ようやく2016年ドラフト3位の源田壮亮選手が大きく当たり、2017年、2018年とフル出場の活躍で、それによって戦いの形が固まり今シーズンの優勝につながった。

今年のシーズンは投手力はリーグ最下位の成績となり、来年の連覇、そして日本一に向けては投手力の補強が必要と言われたが、ドラフト会議前のスカウト会議、編成会議では、根尾選手など高校生内野手の指名が検討されていた。それはセカンドの浅村選手が今年FA権を取得し、移籍する可能性があるという事からだった。

結局、ドラフト会議直前のスカウト会議で辻監督が投手獲得を懇願し、フロントも浅村選手は何としても残留させるという事で、ドラフト1位ではNO.1右腕の松本航投手の単独1位指名に成功させたが、浅村選手の残留には失敗し、再び大きな課題を抱える事になった。

今年127打点を挙げた浅村選手の穴は簡単には埋められるものではない。しかし、外崎選手や今年ドラフト3位で指名した山野辺翔選手などはチャンスとしてとらえ、セカンドのポジションの獲得競争で活躍をする選手が出てくることを期待したい。しかし、ようやく戦力が整い、これからという時に、菊池投手など主力が抜ける影響は大きい。北海道日本ハムも昨年に、大谷翔平投手、捕手の大野選手、リリーフエースの増井投手などがFAで流出したが、むしろ移籍を促してそこに若手が成長して穴を埋める事によりチームが活性化している。移籍を考慮しながら先手先手でのドラフト指名ができている。しかし埼玉西武は、まだそこまで到達しておらず、後手後手での指名となっている。

捕手の炭谷選手も移籍の可能性があり、来年のドラフト会議には影響は与えそうだ。捕手では慶応大の郡司裕也選手、内野手でも進学するかもしれないが桐蔭学園の森敬斗選手、東邦の熊田任洋選手など、投手だけでなく捕手、内野手も獲得しなければならなくなり、来年秋には再びどのポジションを優先して指名するかなど、厳しい戦いとなる。

埼玉西武ライオンズのチーム構成・世代表

自らを育ててくれた西武への恩義が常に頭の中にあり、残留も視野に入れていた。一方で、プロ10年目で手にした権利を無駄にしたくなかった。残留か、移籍かのはざまで何度も心が揺れ動いた。


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