東海大相模の145km/hカルテットが甲子園へ、2年生吉田凌投手が20奪三振

中日ドラフトニュース 高校野球ドラフトニュース 福岡ソフトバンクドラフトニュース 2015年ドラフトニュース

 高校野球神奈川大会の決勝戦・東海大相模vs向上の試合は、13-0で東海大相模が圧倒した。この日は4人の140km/h投手の中から2年生の吉田凌投手が先発すると、8回2/3を投げて20奪三振を記録し無失点に抑えた。中日や福岡ソフトバンクのスカウトが絶賛をしている。

奪三振ショー

 吉田凌投手は181cmの右腕投手で、中学時代に130km/h後半の速球を投げて注目され、シニア日本代表にも選ばれた。100校以上の高校から誘いがあったが、東海大相模に進学をきめた。高校では1年時から149km/hの速球を投げて周囲を驚かせ、140km/hを超す速球を投げる先輩や同学年の選手がいる中で、安定感もありエース格として登板をしている。

 この夏はリリーフエースとして登板しているが、昨日の横浜高校戦では7回からリリーフをしたものの、2回2/3を投げて7安打を浴びた。しかし5三振で失点は1に抑えている。

 この日は先発を任せられると、初回に2四死球でピンチを迎えるも三振を奪って抑えると、ストレートは145km/hを記録し、鋭いスライダーでそれ以降は三振を奪い続け4回までに11三振を奪う。その後も三振を奪い続け8回2/3を投げた所で20奪三振を記録した。

 これは神奈川県タイ記録で新記録更新が注目されたが、ここで門馬監督がエースの青島凌也投手に交代を告げた。青島投手も一人から三振を奪い、向上高校を無失点に抑えて甲子園出場を決めた。吉田凌投手は8回2/3を投げて3安打3四死球20奪三振で無失点だった。

 

中日、福岡ソフトバンクスカウトが絶賛

 この日は中日や福岡ソフトバンクのスカウトが視察に訪れていたが、中日・石井昭男スカウトは「右の松井だ。高校生では打てない」と話した。また福岡ソフトバンクの宮田善久スカウトも「フォークみたいな縦スラは高校生ではなかなか打てない。決勝で20奪三振のタイ記録を達成したのも素晴らしい。来年が楽しみ。」と評価をした。

 中日、福岡ソフトバンクとも2013年ドラフト会議では松井裕樹投手を1位指名している。松井投手と比較される右の奪三振マシーンに来年どんな評価をするのか楽しみだ。

 

145km/hカルテットが甲子園へ

 東海大相模には吉田凌投手が149km/hを記録しており、エースの青島凌也投手も145km/hを記録する。また191cmでプロ注目の佐藤雄偉知投手も146km/hを投げ、2年生の左腕・小笠原慎之介投手も準決勝で146km/hを記録した。

 4人が145km/h以上を記録するチームがかつてあったかどうかは定かではないが、投手を集め続けてこれだけのチームとなった。しかし、3年生の青島投手、佐藤投手はまだ甲子園出場はなく、横浜高校には浅間大基選手、高濱祐仁選手といった選手がライバルとして立ちはだかるなど神奈川大会の厳しさを味わっていた。

 この4人が揃うのは今年が最後となるが、最後に甲子園出場を決めることができた。甲子園では誰が先発するのかから注目され、プロもうらやむ投手リレーが見られそうだ。

 背番号11の奪三振ショーに、横浜スタジアムを埋め尽くした観衆がどよめいた。8回まで18個。13―0の9回、先頭打者に3本目の安打を許した吉田だが、次打者を直球で、続く4番・安達は135球目となる縦に落ちるスライダーで、いずれも空振り三振に斬り、20の大台に乗せた。

 9回2死で大会新記録まであと1。しかし、門馬敬治監督はここで背番号1をつけた3年生の青島をマウンドに送った。「正直最後まで行きたかったけど一番苦労してきた青島さんに託そうと。記録より甲子園を決めた方がうれしい」。周囲の興奮をよそに吉田は先輩を思いやった。

 この試合は20個中、14個を「縦スラ」で奪った。ネット裏で視察した中日・石井昭男スカウトは「右の松井だ。高校生では打てない」と舌を巻いた。

 「でき過ぎです。三振が多いなとは思いましたが、記録のことは全く知りませんでした」

 新記録も期待されたが、ここでお役ご免。勝利まであと1人で予定通り、背番号1の青島(3年)に継投した。今大会初の先発。一回は「緊張で頭が真っ白になった」と2四球を許したが、二死から7連続奪三振。三回まで9個のアウトすべてを三振で奪った。

 「(記録は)全然知らなくて。そんなにとった感じはなかったので驚きました」。1投手の20Kは神奈川大会最多奪三振タイ記録。新記録に王手をかけたところでエース・青島凌也にマウンドを譲ったが、8回2/3を3安打無失点。毎回奪三振の好投で、チームを頂点に導いた。

 圧巻は序盤の3イニング。7者連続三振などで9つのアウトをすべて三振で奪った。これまでの自己最多は、今春の花巻東との練習試合での18奪三振。今夏5登板、17回1/3を投げ39Kは脅威の数字だ。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする
ドラフト会議ホームページ2024 Draft home page

コメント