横浜高校野球部が創部70周年、6度目の全国制覇目指す

高校野球ドラフトニュース

 横浜高校が創部70周年の祝賀会を行い、県内の強豪校の監督など約600人が出席した。OBのプロ野球選手からも多くの花が届いた。

5度の全国制覇

 横浜高校は1973年にセンバツで初優勝、1980年には夏の甲子園で初優勝をすると、常に強豪として甲子園を狙えるチームを作ってきた。そして1998年には松坂大輔投手や小池正晃選手、後藤武敏選手などのメンバーによって春・夏連覇を達成した。1996年には福田永将選手(中日、2006年高校生ドラフト3位)、下水流昂選手(広島、2012年ドラフト4位)、佐藤賢治選手(北海道日本ハム、2006年千葉ロッテ高校生ドラフト2位)といったメンバーでセンバツで3度目の優勝を果たした。

 県内外から素質の高い選手を集め、毎年のように3年生やOBがドラフト会議で指名される。昨年は浅間大基選手が北海道日本ハムのドラフト3位で、高濱祐仁選手がドラフト7位で指名され、倉本寿彦選手(創価大―日本新薬)が、横浜DeNAからドラフト3位で指名されている。

 これには渡辺監督や小倉部長の熱心なスカウティングがあり、中学時代に注目された選手が集まり、また部内の指導でも野球に対する取り組み方から試合での細かいプレーや作戦を教え、他の高校野球指導者を驚愕させるほど相手を分析し、走塁の仕方や守備位置なども指導されている。

 この日は渡辺監督、そして昨年勇退した小倉部長が出席し祝賀を受けた。また福岡ソフトバンク・松坂大輔投手、東京ヤクルト・成瀬投手、千葉ロッテ・涌井投手、横浜DeNAの筒香嘉智選手や荒波翔選手といった選手達から花が届いたという。

 

神奈川で戦う

 横浜高校は野球激戦区の神奈川で実力校となった。渡辺監督は「原貢さんに追いつけ追い越せとやってきた。その神奈川でやってこられて感慨もひとしお」と、東海大相模の監督として神奈川県の野球を盛り上げた原貢監督名前を挙げた。

 この日はその東海大相模の門馬監督、桐光学院の野呂監督、横浜商大高の金沢監督、横浜隼人の水谷監督などが参加し、「渡辺監督、小倉前コーチに勝つためにどうすればいいかを考えてやってきた。」と話した。

 

6度目の全国制覇

 また渡辺監督は70歳となったが、「常にトライの気持ちでやっている。もう一度、春夏連覇を狙いたい」と話し、再び横浜高校の時代を作ることを目標とした。しかし昨年、作戦や相手の分析、そしてスカウティング、選手指導で渡辺監督と共に指導を行った小倉部長が退任した。

 小倉部長は相手のチーム分析において、渡辺監督以上に他校から恐れられていたが、小倉部長が抜ける事は影響が非常に大きい。ただし横浜高校には渡辺監督・小倉部長に教えられた多くの野球部員がいる。その中から優秀なコーチになる人も出てくるだろう。

 横浜高校には15U代表で184cmから140km/hの速球を投げる本格派の藤平尚真選手が新2年生となる。浅間、高濱、伊藤将司投手といった3年生がいたため、新3年生はあまり経験が積めていないのが気がかりだが、素質の高い選手達が東海大相模の吉田凌投手、小笠原慎之介投手などと甲子園にむけた戦いを続けるだろう。

 神奈川のライバルに勝つために力を付け、その結果が全国制覇へとつながる。

横浜高校のドラフト候補選手の動画とみんなの評価

 渡辺監督は「原貢さん(元東海大相模監督、故人)に追いつけ追い越せとやってきた。その神奈川でやってこられて感慨もひとしお」と感無量の面持ちで、「常にトライの気持ちでやっている。もう一度、春夏連覇を狙いたい」と力強く宣言した。

 桐光学園・野呂雅之監督ら神奈川県内のライバル校の指導者も来場した。東海大相模の門馬敬治監督は「渡辺監督、小倉前コーチに勝つためにどうすればいいかを考えてやってきた。きょうはこの会に出席させてもらって、貴重な練習が1日見られませんでした」と笑いを取った。

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