早稲田実業の1年生・清宮幸太郎選手が甲子園準々決勝の九州国際大付戦で2試合連続となるホームランを放った。これで4試合で16打数8安打8打点2本塁打と、チームをけん引する活躍を見せている。
怪物
小学生時に東京北砂リトルで通算132本のホームランを放ち、世界大会でも5試合で3本塁打を放った清宮幸太郎選手、高校に入学してからも春季東京大会でも関東第一戦で特大のホームランを放つなど練習試合を含め13本塁打を放っていた。
夏の西東京大会では3番としてチームを甲子園に導く活躍を見せたものの、期待されながらホームランが0本に終わったが、甲子園の3回戦、準々決勝でホームランを放ち、やはり怪物という姿を見せている。この日のホームランは低い弾道でライナーで飛び込む打球だった。第1打席でインコースを責められ、詰まった打球で左手親指がしびれテーピングをしていたが、この打席では「また体の近くにくると思った」とインコースの球を待って見事にスタンドまで運んだ。球を軽くスタンドに運ぶのはリトルリーグで何度も見せた清宮選手のホームランだった。
また驚かせたのは7回の第4打席の2ベースヒットで、あの辺の打球は風に乗るものの外角の球をフェンス上部まで運んだ。あと50センチで1年生初の甲子園3本塁打となる所だった。まだ怖いもの知らずで深く考える事なく伸び伸びと打って結果が出ている。これから2年生、3年生になるにつれ他校の研究もされてくるだろう。でもいまはこれでいい。のびのびと楽しんで打球を遠くに飛ばしてほしい。
それにしてもここまで4試合を戦い16打数8安打8打点2本塁打、大会NO1の活躍と言っても良い。
1回戦・今治西 :4打数1安打1打点
2回戦・広島新庄戦 :4打数2安打1打点
3回戦・東海大甲府戦 :4打数3安打5打点1本塁打
準々決勝・九州国際大付戦:4打数2安打1打点1本塁打
4試合16打数8安打8打点2本塁打
侍ジャパンU18代表入りへ
この日はU18代表の監督を務める大阪桐蔭の西谷監督などが、最終代表メンバーを絞り込む会議を甲子園で行ったという。その中で西谷監督は「候補の一人です。日本で初開催の大会で勝てるメンバーを第1条件に選んでいます。2年生とか1年生がダメというのはない」と話し、清宮選手が代表候補に入っている事を認めた。
最終的には決勝の終了後に発表が行われるが甲子園大会は残り3試合で、この日に絞り込んだメンバーが選出される事になるとみられる。
8月末から9月上旬は高校野球にとっては3年生が引退し新チームとして始動する季節でチームにとっても大切な時期だし、選手にとっても夏の経験を生かして翌年の成長につなげる大切な時期でもある。反面、U18代表として世界と対戦する経験も非常に貴重といえる。清宮選手の成長にとって良い方向に行くことを期待したい。
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