今年の横浜高校は3年生に藤平尚真投手と石川達也投手の左右のエースがおり、4番の長距離砲・村田雄大選手や主将で神奈川大会3本塁打の公家響選手など注目選手が目白押しだった。甲子園で敗れ進路が注目されるが、石川達也投手はプロ志望を表明した。
スター軍団の進路
石川達也投手は左のエースとしてチームを引っ張り、藤平投手とエース争いをしてこの春は背番号1を背負って先発を任されていた。しかし、4月に左肩痛を発症するなど今年は調子が良くなかったようで、この日の履正社戦も痛み止めの注射を打って臨んでいたという。
初回は体全体を使う勢いのあるフォームと伸びのある140キロの速球で、面白いように空振りを奪えた。寺島投手以上の魅力を感じさせる投球だった。しかしその後に雷雨による2度の中断により、「肩が冷えてしまって、痛くなってしまった」と不運もあり特大の3ランホームランを浴びた。
石川投手は試合後にプロ志望を表明した。体全体を使う今の投球フォームは魅力だが、プロで長い間やっていくには、もう1回り強い体を作って負担に耐えられる必要があるだろう。しかしダイナミックなフォームで勝負する投手はプロではやや少なくなり、これで勝負していく事で魅力的な投手となりそうだ。
横浜高校は長打力のある村田選手や公家選手の進路にも注目される。プロ志望をすれば指名されるレベルの選手だと思う。
2年生世代へ
横浜高校はこの日をもって次年度へとバトンが引き継がれる。来年は増田珠選手や捕手の福永奨選手を中心に、甲子園で出場機会のなかった1年生の斎藤大輝選手、万波中正選手も主力としての活躍が期待される。
投手は今年の左右のエースの存在が大きく実績を積んでいる2年生や1年生は少ない。しかし高いレベルの選手がチームにはおり、秋にはドラフト候補として注目されていく投手が背番号1を背負って投げていることだろう。
4月に左肩痛を発症。この一戦には痛み止めの注射を打って臨んでいたが、キャッチボールもできない長時間の中断で「肩が冷えてしまって、痛くなってしまった」という。普段なら、肩が温まれば投球に問題はない。大一番でまさかの事態に見舞われてしまった。
九回の攻撃では、ベンチで涙が止まらなかった石川は、試合後にプロ志望を表明。次の舞台で雪辱を期す。
コメント
2度めの中断の時に、中止にするべきでしたね。
同じイニングに2回の40数分の中断は圧倒的に守備側に不利です。
1回目と2回目の間は10分にも満たないものでした。
今日、再試合だったら、どうだったでしょう?。
彼等は一生懸命頑張って来たのです。
いい状態で、公平にしてもらいたいものです。