春季高校野球東京大会では4回戦が行われ、早稲田実は共栄学園と対戦し10-6で勝利した。清宮幸太郎選手は3打数2安打1打点だった。
復調は?
清宮選手はこの日、初回の1アウト2塁の場面で、相手チームがシフトを敷きショートがセカンドベース後方を守っていたが、そのわずか横を痛烈に抜くヒットを放ち、今年の公式戦初打点を記録した。6回にはボテボテのセカンド前の当たりだったがセカンドがシフトにより深い位置を守っていたため内野安打となった。3打数2安打1打点という成績だった。
しかしこの日も80号は出なかった。第2打席は四球、第3打席は死球で、第5打席はセンター定位置のフライだった。ボール球に手を出すなどやや焦りのようなものも感じさせるスイングもあった。
清宮選手は「だんだん良くなっている。そう思いたいです」と自分に言い聞かせるように話し、苦しんでいることが伝わる。ドラフト候補で主将でいろいろなものをこれだけ背負うのは初めてだろう。この壁を乗り越えることができれば、ますます成長した清宮選手が見られそうだ。
野村選手は2戦連発
2年生で来年のドラフト候補・野村大樹選手は、4回に清宮選手が出塁してノーアウト1塁の場面で打席に入ると、左中間へのホームランを放った。「自分が絞っていた球ではなかったですけど、反応で打つことができた。打った瞬間に入ると思った」と話し、手ごたえ十分のホームランだったようだ。3回戦に続いて2戦連発となり、野村選手の打撃は状態が上がってきた。
37打席ノーアーチで高校通算80本塁打はお預け。ボールの見極めができない打席もあり「初歩的すぎますね」と苦笑いを浮かべた。次戦は15日の駒大高戦(神宮第二)。「だんだん良くなっている。そう思いたいです」と自らに言い聞かせた。
3打数2安打で、6回の二塁内野安打は外角のボール球のスライダーを引っかけたボテボテの当たりと、まだ本来の調子ではないが「(復調の実感は)あります。そう思いたい、気持ち的にも」と祈るように話した。
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