高校野球兵庫大会では、市西宮の147キロ右腕・山本拓実投手が登場し、伊丹高を5回1安打無失点に抑えて初戦を突破した。
ノーヒットノーランペース
山本拓実投手は167cmの小柄なエースだが、プロのスカウトからは関西NO.1の声も挙がる投手で、この日は5回2アウトまでパーフェクトペース、2アウトからヒットを許したものの、5回1安打に抑え、チームもコールド勝利した。自己最速となる148キロを記録した。
体を目いっぱい使って躍動感のあるフォームからのストレートは唸りを上げる。6月に練習試合で大阪桐蔭と対戦した際も7回で3失点したもののわずか3安打に抑え、注目を集めていた。「初戦でチームとして硬くなる可能性もあったので、自分が引っ張っていこうと思った。初戦の入りとしては合格点」と山本投手は話した。
8球団11人スカウト視察
この日は巨人、阪神、広島、東北楽天など8球団11人のスカウトが視察をし、関西NO.1の声が再び挙がった。
広島・鞘師スカウト：「強烈。関西ナンバーワン。平均が１４０キロを超えている。プロのファームでも１４０キロを連発する投手はそう何人もいない。すばらしいボールだ」
東北楽天・長島スカウト部長：「直球と変化球の腕の振りが同じで、高校生で対応するのは難しい。面白い逸材」
将来はプロ野球選手になるという強い思いを持っている山本投手、この夏に全力で燃焼し、その後、すぐにプロに行くのか、それとも大学や社会人でさらに磨きをかけてからドラフト上位でプロ入りを目指すのか考えていく。
2017年度-近畿のドラフト候補リスト
2017年度-高校生投手-右投のドラフト候補リスト
本格派右腕を視察にこの日ネット裏にはプロ８球団１１人のスカウトが詰めかけた。広島・鞘師（さやし）スカウトが構えたスピードガンでは１４６キロを計測。「強烈。関西ナンバーワン。（球速の）平均が１４０キロを超えている。プロのファームでも１４０キロを連発する投手はそう何人もいない。すばらしいボールだ」とうなった。
スタンドでは巨人など８球団１０人のスカウトが視察。広島・鞘師スカウトは「関西Ｎｏ．１。直球は平均で１４０キロを超えているし、現時点では満点」とまで言った。“小さな大エース”の最後の夏は、華々しく幕を開けた。
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