侍ジャパンU18代表はこの日、日大と練習試合を行った。清宮幸太郎選手は8回1アウトの場面で高校通算109号となるホームランを放ち、視察した12球団38人のスカウトたちを沸かせた。
109号
3点を追う8回、1アウトランナー無しの場面でバッターボックスに入った清宮選手は、日大の4番手で143キロ右腕・上原進投手と対戦し、外角のスライダーを木製バットに乗せると、ライトの場外に消える特大弾となった。
「打球を見てなかったです」と話す清宮選手、木製バットで軽々と場外に運んだ。打たれた上原投手も「大学生でも見たことがないような打球。甘くはない球だったが」と話し、「バットの構えからオーラが違った。どこに投げても打たれそうな雰囲気があった。」と驚きを隠さなかった。
この日は中村奨成選手が合流してマルチヒットを打つと、安田尚憲選手も6回にホームランを放ち、大いに刺激を受けての打席で結果を出した。2試合連続で木製バットでホームラン、清宮を止めることはできないだろう。
スカウト陣も絶賛
この日は12球団38人のスカウトが集まった。清宮選手、安田選手、中村選手が揃っての活躍に評価の声が挙がっている。
巨人・福王東日本統括スカウト:清宮選手について「もう定番。打つのはわかっている」、3人について「全員いいね。こういう3人がいるチームの監督をやってみたい。
千葉ロッテ・永野チーフスカウト:「素晴らしいの一言。打てるボールは確実に打っている。競演してるみたい」
オリックス・中川チーフスカウト:「自分のポイントを持っていて、狙ってホームランを打てる。厚みのある打線が組めますね」
横浜DeNA・欠端チーフスカウト:「清宮も中村も、木製バットに替えても打っている。東都のリーグ戦で投げる投手。何も苦にしないのだろう」
広島・苑田スカウト統括部長:「清宮はボールの待ち方がいいから、東都で投げる投手からでも打てた。」
阪神・畑山スカウト統括補佐:「清宮、安田、中村。3人とも素晴らしいの一言」
今日27日が日本で行われる練習試合の最後、28日にカナダに移動し、現地で練習をした後、9月1日から本番を迎える。
清宮が笑みを浮かべた。八回一死、最速143キロを誇る秋のリーグ戦3番手候補の右腕、上原進投手(3年)から右翼方向へ特大アーチ。130キロの低めのスライダーにバットを一閃すると、打球は100メートルの右翼フェンスを越え、隣接する建物まで達する推定120メートル弾となった。
またまたKYアベック砲が火を噴いた。清宮は八回の第4打席、4番手右腕の1ボールからの2球目を鋭くスイング。打球は右翼ネットを越える連日の場外弾となった。
木製バットでは2試合連続の“高校2号”。7月30日、西東京大会決勝で敗退後は代表入りが確実視された国際大会へ照準を絞ってきた。「こっち(U-18代表合宿)に来ても調子がいいし、(木製バットは)ずっと練習してきた。(金属の時と)意識を変えることなく、普段通りに打っている」と話した。
3点を追う8回1死。昨秋の東都大学リーグを制した日大の最速143キロ右腕・上原進(3年)の外角スライダーを、たやすくバットに乗せた。「打球を見てなかったです」。手応え通り、右翼場外に推定120メートル弾。25日に史上最多とされる108号を放った怪物が、12球団38人のスカウト陣の前で2試合連発の109号を見せつけた。
清宮に被弾した4番手の右腕・上原は「大学生でも見たことがないような打球。甘くはない球だったが…」と振り返った。
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