大阪桐蔭・藤原恭大選手が5安打、12球団視察し阪神は3人体制

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大阪桐蔭の藤原恭大選手が、故障から復帰したこの試合で1番で出場すると、5打数5安打を記録し格の違いを見せた。この試合には12球団のスカウトが視察に訪れている。

1番で

藤原恭大選手はセンバツでは右ひざを痛めながら出場し、その後、春季大阪大会はベンチ入りしせずに故障の完治に専念していた。「膝は100%の状態です」と完全に治り、この日の春季近畿大会では1番で出場した。前日に西谷監督より1番か4番の出場を打診され、「1番でお願いします」と自ら選択したという。

その藤原選手は初回にいきなり全力プレーを見せる。第1打席でライト前に運ぶと、一塁を回りセカンドを狙う。ヘッドスライディングで間一髪でアウトとなってしまったが、足の不安を一掃した。2回の第2打席では1アウト1,3塁の場面でライト前にタイムリーヒットを打ちその後盗塁を決めた。第3打席は4回1アウト1,2塁の場面で、再びライト前にタイムリーヒット、第4打席はセンター前ヒットで、最後の第5打席では左中間を破る2塁打を打った。5打数5安打2打点の猛烈な復帰アピールとなった。

阪神スカウトが絶賛

この日は12球団のスカウトが視察に訪れた。その中で阪神は3人体制で視察、畑山チーフスカウトは「たいしたもん。常にヒットゾーンへ飛ばせる。技術的な完成度は高校生では高い。最後の1本以外は会心の当たりじゃないけど、キッチリ結果を出せる。」と話し、「西武の秋山のようなタイプ。トリプルスリーを目指す選手になるかもしれない。適性を見ていきたい」と、プロで活躍する姿を想像していた。

またオリックスの谷口スカウトも「ものが違う、強振するわけではなく、どの球でも対応できるようになっている」と話し、昨年からの成長を評価していた。

昨年のU18でもぼてぼての当たりでも内野安打にする快足を持つ。会心の当たりが出ない状態でも、泥臭くヒットを増やし、出塁すれば足でかき回す事ができる。また長打力もある選手で、1番バッターに藤原選手がいたら、相手は絶対に嫌だと感じるだろう。どこも欲しいリードオフマンとなりそうだ。

厳しい戦いに勝利

今年全勝を目指す大阪桐蔭は、この日は根尾昂投手が先発したものの、西谷監督が「根尾はばてていた」と話すように6回2/3で6安打3失点という内容だった。それでも最速は147キロを記録している。まだ打席では4番を打つもノーヒットだったが2つの四球を選んでいる。

また、こちらも復帰となった柿木蓮投手は、2番手で登板をしたものの、4回1/3を6安打3失点と、まだ本調子ではなかった。

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右膝に不安を残した選抜は4番で起用されたが、この日は本来の1番に戻った。「1番の方が得点に絡むので自分に合っている」とうなずいた。「たいしたもん。常にヒットゾーンへ飛ばせる。西武の秋山のようなタイプ。(将来)トリプルスリーを目指せる」と阪神の畑山俊二チーフアマスカウト。

同じくドラフト1位候補の“二刀流”根尾昂内野手(3年)は4打数4三振。練習で追い込んでいる影響で、先発投手としても5回2/3で3失点。その分を藤原がカバーした。「一番速いときに比べたらまだ遅い」と、50メートル走5秒7のスピードは全開ではないという。

スタンドでは12球団が視察。3人体制の阪神・畑山チーフスカウトは「西武の秋山みたいにもなれると思う。適性を見ていきたい」。4番だったセンバツのような中軸だけではなく、1番打者としての素質を評価した。

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