高校野球東京都選抜は最終戦でキューバに勝利

小山翔暉, 井上広輝, 小松涼馬, 生沼弥真人

キューバに遠征している高校野球東京都選抜は、5戦目に7-6で逆転勝利をおさめ、1勝3敗1引き分けで遠征を終えた。

経験

選手には大きな経験となった。キューバとの対戦は、初戦に3-7で敗れると、2戦は序盤に4点を失い、4回までに同点に追いついたものの9回に1点を勝ち越され4-5で敗れた。そして3回戦は、リリーフで起用を考えられていた150キロ右腕の井上広輝投手が先発をし好投を見せたものの先に2点を奪われた。6回までに同点に追いついたものの、7回に5点を失い2-7で敗れ3連敗となった。

4戦目は序盤に6-2とリードしたものの9回に6-8と勝ち越された。それでもその裏に2点を奪い何とか引き分けに持ち込むと、最終戦は2回まで6点を失ったものの3回に3点を奪い返し、9回に1点を勝ち越した。その裏は井上投手が抑え、7-6でようやく1勝を手にした。

この遠征では、投手陣は失点が多かった。荒々しいものの鋭いスイングを見せるキューバ打線の力を見せつけられた。また守備もエラーを見せた。グラウンドの状態は日本のように良い状態ではないが、中南米の選手は、草原や荒れた地面で子供のころから野球をしており、そうした環境が捕球への反応の良さにつながっているという。そこでも大きな経験をした。

唯一の1年生、帝京の小松涼馬選手はこの日も9回にレフト前ヒットで出塁すると、東海大菅生の小山翔暉捕手がチーム初となるホームランを放ち、勝利につながる逆転2ランとなった。期待の生沼弥真人選手も3回に2打点を挙げた。チームを率いた帝京の前田監督は、「最初はチームとして不安定なところがありましたが、チームとして立派に成長した。素晴らしい遠征でした」と話し、結果は1勝3敗1分けだったものの、得るものの大きな遠征になった事を話した。

選手たちは日本に帰国後、それぞれの高校に戻る。すでに高校は冬休みに入っているかもしれないが、すぐに体を動かしたい気持ちになっているだろう。この経験を各チームの選手にも共有して、投、打、守、走にレベルアップしたチームになり、来年はそれぞれのチームがライバルとして都大会で戦う。来年春の都大会を楽しみに待ちたい。

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しかし、初勝利にかける選手たちの気迫は、想像を超えていた。0-6で迎えた三回に主将の早実・生沼弥真人(2年)の右前2点打などで3点を返し、6回にも2点を加えて1点差に迫った。これまで悩まされてきた内野守備の乱れもなく、外野も好守を連発。投手陣も踏ん張りを見せて、運命の最終回を迎えた。
2番打者の帝京・小松涼馬(1年)が左前打で出塁すると、続く小山が右越え逆転2ラン。選手たちには、これまでの4試合で見せることがなかった、はじける笑顔が広がった。


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