球数制限を新潟高校野球連盟が導入、変わる野球

新潟の高校野球連盟が、来年春の新潟大会で投手の投球制限を導入することが分かった。日本の野球のスタイルも根底から変わっていくのかもしれない。

高校野球から

高校野球は歴史を重んじながらも革新を受け入れる組織であると信じている。甲子園でもタイブレークが導入され、そして来年の春は、新潟で投手の球数制限が導入される事になった。

投球数が100球に達した投手は、次の回には登板できなくなる。これにより、例えば投手が一人しかいないチームでは、もしそのエースが100球を投げた場合には、次の回はだれか野手が投げなければならない。これが今年の金足農に適用されていたら、吉田輝星投手というスターの誕生はなかったかもしれないし、来年、岩手の大船渡高校に157キロを投げる佐々木朗希投手がいるが、相手チームは佐々木投手に球数を放らせる戦法を取るかもしれない。

確かに強豪校が有利ではあるが、それでも、全チームに、もう一人投手として投げられる選手を育てることを促す事が、今回の目的となる。アメリカでは投手の故障を防ぐ取り組みとして、「ピッチ・スマート」という指針を示し、15歳から16歳までは1日の投球数を95球まで、17~18歳は105球までとしており、1日31球以上を投げた場合は中1日、15~16歳の投手が76球以上、17~18歳の投手が81球以上投げた時は、中4日を空けると投球制限を2017年からスタートさせている。

アメリカでもかつてはそうだったし、日本でも先発投手が完投する事が素晴らしく、甲子園などの大会では一人のエースが投げ続けてチームを勝ちあげていくことに感動をするような感覚がある。それでも、それを成し遂げた選手が大学に進むと、肩やひじがボロボロの状態になっている選手も少なくない。

今年は甲子園大会でタイブレークが導入された。これも高校野球の感動を失わせると批判もあった。しかし高校野球連盟は、野球選手の将来を考え、高校野球だけでなく、大学、その先もその選手が野球で日本に感動を与えられる存在であり続けてほしいと、タイブレークを導入した。日本の野球では高校野球は人気でもトップに君臨し、日本の野球をリードしてきたのは間違いない。しかし、その高校野球は、次の100年に向けて動き始めている。

いずれ野球というスポーツが、9人で1試合を戦うスポーツではない事、投手が一人で投げるスポーツではないという事になっていくことを、受け入れていかなければならない。まずは来年の新潟高野連の状況を見て、課題を踏まえて改善をしていく事になるが、いずれ全国に、そして大学野球にもその流れが進む事になるかもしれない。

野球選手の夢も、甲子園出場、プロ野球選手になること、そしてメジャーでプレーする事と、先に視点を置くようにもなってきた。日本野球も、高校・大学・社会人・プロ・独立と全体の視野を持った形で、さらに発展していくことを願いたい。

2019年度-高校生-新潟県投手のドラフト候補リスト

高校球界では投球過多が問題視されてきた。日本高野連は今春の選抜大会からタイブレークを採用。新潟県高野連の独自案は、さらに踏み込んだものといえた。球数制限は1試合100球。連投による制限はないが、100球に達した場合、それ以降の回では投球できない。
同サミット後、富樫信浩会長も取材に応じ「将来ある子たちが(故障で野球を)途中で断念するケースが多い」と指摘。その上で「我々ができることを少しでも前へ進めたい」と全国初の導入の理由を説明した。

「ピッチ・スマート」によると、1日の投球数は15〜16歳が95球まで、17〜18歳が105球まで。いずれも31球以上投げた場合は休養日1日、15〜16歳は76球以上、17〜18歳は81球以上で休養日4日としている。米国の高校球界では、17年から全ての州で投球制限を規則に盛り込んでいる。

同会議で講演を行った日本ハム・栗山監督「前例がない、今までやったことがないとかは関係ない。やってみないと分からない。色んな意見が出ると思いますが、負けずに頑張ってほしい」


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