津田学園・前佑囲斗投手の成長、ヤクルトが評価

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津田学園の前佑囲斗投手、近畿チャンピオンの龍谷大平安を延長10回まで3安打に抑える投球を見せたが、延長11回に力尽き2失点で敗れた。それでも非常に印象の残る投球だった。

成長を続ける

津田学園の前佑囲斗投手は182cmの本格派右腕で最速148キロの速球を投げる投手として、大会前から注目されていた。しかし秋の投球を見ると、動きがやや遅い感じで球速も130キロ中盤から後半の重そうな速球とスライダー中心の投球で、空振りを奪いまくるというよりは詰まらせて打ち取るという感じで、センバツ注目投手TOP5は?では5人目までには入れていなかった。

しかし、龍谷大平安戦では、ストレートは130キロ台のレンジだが、ギアが挙がると140キロの力のある球もある程度制球良く投げられ、腕のしなりも非常によく、バッターには困難だった。柳ヶ浦時代の山口俊投手に近い投球フォームだったと思う。変化球などもしっかりと投げられ支配的な投球を見せた。東京ヤクルトの中西スカウトは「以前は力任せだったがピッチングができるようになってきた。下と連動してくれば」と話し、土台と上体の繋がりを指摘した。

6回から指がつるというこれまで経験したことのない状況になっていたようで、球速も出なくなったというが、それでも9回まで無失点に抑えきった。延長11回に2失点、170球を投げた。11回を投げて4安打6奪三振5四死球で2失点、「緊張感の中ですごく疲れを感じた」と話した。

大きな体だったが高校入学時は最速で128キロ、

入学当時の最速は128キロ。1年秋から毎晩、白米を大盛り6杯に相当する1・2キロ食べ、体重は入学時から20キロ増の88キロ。球速アップにつなげた。

と体重アップをし球速も伸ばしてきた。そして、「もう少し増やしてもいいかな」とさらに体重アップをして夏を目指すという。

常時140キロ台クラスに入って来たら、ドラフト会議では指名確実クラスに入ってくる。そのために体重を増やすのも良いが、少し時間を取って投球フォームを見直しても良い時期かもしれない。ただ、これから春・夏の大会があり、エースとしては登板をせざるを得ない。昨年の大阪桐蔭の柿木投手のように時間を取ることができれば良いと思うのだが。

170球も投げる必要は将来はない。緊張の中で9回まで投げられる体力を身に着けて、甲子園で無失点投球を見せたい。

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視察したヤクルト中西スカウトは「以前は力任せだったが(投手らしい)ピッチングができるようになってきた。下(半身)と連動してくれば」と今後の成長に期待した。

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