130m級弾2本、高校通算40本塁打の野村健太選手の凄い所は?

山梨学院高, 野村健太

札幌第一戦で2本塁打、1本目も2本目もセンター方向に130m級のホームランを放った山梨学院の野村健太選手、推定165m弾も放ったことがあるパンチ力に、元横浜高・小倉部長のアドバイスで変わった打撃フォームも影響している。山梨学院・野村健太選手のスカウト評価4球団「デスパイネよりいい」

飛距離

今大会のスラッガーでNO.1候補に挙がりそうだった選手をセンバツでホームランが注目される選手は?に取り上げ、その中でNO.1と評価していたのが野村健太選手、スラッガータイプだがとにかくスイングが軽く、それでいて飛距離が出る。

山梨学院のグラウンドは両翼100mで、その後ろに高さ20mの防球ネットがあるが、野村選手はそのネットを飛び出すあたりを3度見せており、そのうち最長は推定飛距離165mだったというのが、野村選手のストーリーの一つ。

軽く振るスイング

それでいてスイングは非常に軽くシンプル。それでも、やはりスラッガーの特徴として飛ばしたいという気持ちが出ており、アッパースイングが極端になり、ヒッチするクセも出て、そのために振り遅れる事もあった。しかし

松坂(現中日)らを擁して98年に甲子園で春夏連覇した横浜で部長を務めた小倉清一郎氏が昨夏から外部コーチとして招かれ、打撃指導を受けた。テークバックからバットを振り下ろさず、もう一度テークバック。いわゆる「ヒッチ癖」で振り遅れることがあった。小倉氏に指摘され「最初から後ろに構えて打ちにいったらタイミングが取りやすくなった」。

と、小倉部長の指導をきっかけに最初に弓を引いた状態から動くことなく、球にシンプルにコンタクトできるようになった。またアッパースイングもレベルスイングになった。

引き付けて打つというよりは、ホームベースよりも投手よりのところがポイントで、引き付けて打つという感じではないが、打つポイントがはっきりとわかっており、そのポイントで両腕がしっかりと伸び、バットを軸に三角形ができている。インコースでもこのポイントがしっかりとしており、また外角でも逆方向に運ぶ。

センバツ前の練習試合では、東海大相模戦で2試合連続、続く作新学院戦でもホームランを放ち3試合連続弾を記録している。この日の札幌第一は球速のある投手との対戦はなかったが、これから140キロ台の速球を投げる投手との対戦で、野村選手の打つポイントがどのようになるか、また、逆方向への当たりなども見られるかもしれない。個人的には、思い切り引っ張ってどこまで飛ぶのかも見てみたいが。

野村選手の評価

個人的にはドラフト上位でも良い、右の大砲として期待したい選手だが、これまでも甲子園では右の長距離砲でこのくらいのホームランを打った選手がいたが、指名されなかったり、または山本武白志選手のように育成ドラフトでの指名となり、プロでも残念ながら結果を出せなかった選手もいる。

もう少し慎重に見たいと思う。

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野村選手の記事

「肘をたためてうまく打てました」という野村の魅力は、高校生離れした飛距離にある。山梨学院の砂田球場は両翼100メートル。その後方に高さ約20メートルのネットが伸びるが、野村は過去3度、そのネットを越え、球場のはるか先にある川まで運んだことがある。推定飛距離165メートル。チームでも誇らしいエピソードだ。その飛距離とふくよかな風貌からキューバ出身のソフトバンクの助っ人になぞらえられ「デスパイネ」の異名をもらった。

松坂(現中日)らを擁して98年に甲子園で春夏連覇した横浜で部長を務めた小倉清一郎氏が昨夏から外部コーチとして招かれ、打撃指導を受けた。テークバックからバットを振り下ろさず、もう一度テークバック。いわゆる「ヒッチ癖」で振り遅れることがあった。小倉氏に指摘され「最初から後ろに構えて打ちにいったらタイミングが取りやすくなった」。アッパースイングもレベルに修正。小倉氏には「怒られっぱなしだった」と苦笑いするが「結果は出るし、うまくなる」と話す。

昨夏から臨時コーチを務める横浜高の元野球部長・小倉清一郎氏(74)には「バントしなくていい。打つのが仕事だ」と言われ、1人だけバント練習を免除。バットを背中側に引かず、体重を右足に6割残す教えを体現した。
昨夏の高知商戦の左越えソロに続き、ひと冬越えての2試合連発。高校通算40本に乗せ、「今日くらい飛んだのは初めてくらい」。6回の右犠飛を含め2発3安打5打点で成長を示した。

さらに、昨年から名門、横浜高の野球部長として松坂(中日)、涌井(ロッテ)、筒香(DeNA)らを育て上げた小倉清一郎氏(74)が「特別コーチ」に就任し、技術力も上がった。練習時間はそれまでの打撃7対守備3から3対7に変更。「打撃練習が短くなって、修正するポイントを集中的にやるようになった」という。短期集中で鍛え抜く小倉氏からは、ヒッチしてタイミングが遅れないように打撃フォームを修正してもらった。

「2本ともストレート。打った瞬間でした。つなぐ意識の延長で打てたので、よかったと思います」
お立ち台で胸を張った長距離砲は、大会タイ記録となる1試合2発で高校通算40本塁打に到達。左翼席中段に運んだ昨夏の選手権1回戦・高知商戦に続き、聖地で3本目のアーチとなった。


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