大船渡・佐々木朗希投手、4,5割の投球で最速140キロ、ソフトバンク&MLB4球団が視察

佐々木朗希, 大船渡高

大船渡の佐々木朗希投手が、今年初の公式戦のマウンドに立った。「4,5割の力に抑えた」という投球でも140キロを記録し3回1安打4奪三振で無失点の投球だった。

LTADプログラム

住田高校との初戦となった大船渡高校、やや力に差のあるチームだったが、佐々木朗希投手が先発のマウンドに立った。国保監督も先発させるか「朝まで迷いました」と話したが、「いろんなものを背負っていく、背負える運命なのかな」と、今年の公式戦初戦の先発に起用した。

佐々木投手は登板すると、平均球速は130キロ台中盤で最速は球場で139キロ、スカウトのスピードガンで約140キロだった。この投球について佐々木投手は「4,5割」と話し、「自分にできること、チームが勝つため」と制球重視の投球を説明、それでも「コントロールを意識して、変化球も試しながらできた。配球、緩急と今までできなかったいろんな引き出しもできたと思う」としっかりと手ごたえを感じていた。

球速を抑えた要因は他にもある。4月中旬に骨密度の測定をすると、「まだ大人の骨ではない。球速に耐えられる骨、筋肉、じん帯、関節でなかった。」と国保監督が話すように、まだ体がしっかりと出来上がっていないことが分かった。そして国保監督が筑波大時代から付き合いのある、ベースボール&スポーツクリニックの馬見塚医師より助言を受け、「ロング・ターム・アスリート・ディベロップメント(LTAD)」という、25歳~30歳に選手としてのピークを持っていくプログラムを実践していくことを決め「本人も理解し、そういう投球ができた」と話すと、佐々木投手も「まだまだ体が成長しきっていない。」と納得をしている。

この日は国内では福岡ソフトバンクの作山スカウトが視察に訪れ「抑えて投げても0点。凄いのも、能力が高いのも分かっている。変化球の精度がよくなっていて、いろいろ試していた。走る姿を見ても物が違う。ポテンシャルが高く、今まで見たことのないスケールの大きさ」と評価、またMLBもヤンキース、ドジャース、パイレーツ、マリナーズの4球団のスカウトが訪れた。

4月のU18代表一次候補合宿では163キロを記録したが、当面はこの日のような投球が続くだろう。ただし、夏の大会は佐々木投手の夢でもある甲子園出場がかかっている。昨年も150キロの球を投げており夏の大会では現時点での本気の佐々木投手が見られるかもしれない。

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初回。先頭打者を直球3球で追い込み、123キロのチェンジアップで空振り三振に斬った。次打者もスライダーで空振り三振。直球を制球重視でコーナーに投げ、変化球でタイミングを外す。100キロ台の緩いカーブも多投し、緩急をつけた。3回の唯一の安打も「自分のコントロールミス」だった。

一回から力感の少ないフォームで、直球のほとんどが130キロ台。大きなカーブと落ちる変化球を織り交ぜ、選手9人で臨む県立高校の打線を手玉に取った。ソフトバンク、ヤンキース、ドジャースなど日米5球団のスカウトが投球を見守ったが、最速はメジャー球団のスピードガンが表示した87マイル(140キロ)にとどまった。

無限の可能性を最大限に引き出すため最適な育成方法を、佐々木と話し合いながら決断している。根底にあるのは「ロング・ターム・アスリート・ディベロップメント(LTAD)」という育成プログラム。25~30歳の選手として脂が乗る時期に、選手として最高のパフォーマンスを。本人の意思を尊重し、高校1年の頃から段階を一歩ずつ踏んでいる。

臨時駐車場に車を止め、シャトルバスで球場入りした作山スカウトはニュースタイルの大船渡・佐々木に「(球速を)抑えて投げても0点。凄いのも、能力が高いのも分かっている。今まで見たことのないスケールの大きさ。走る姿からもモノが違う」と絶賛していた。


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