夏の高校野球・神奈川大会の展望(2019)と注目選手:ドラフト注目度A

高校野球ドラフトニュース 2020年ドラフトニュース 2019年ドラフトニュース

夏の高校野球・神奈川大会は7月7日に開幕する。153キロ左腕・横浜高校の及川雅貴投手や、来年のドラフト候補もおり、地区のドラフト的注目度はA。

注目選手

昨年は北神奈川大会が慶応高、南神奈川大会が横浜が甲子園に出場した。横浜高校の万波中正選手が北海道日本ハムにドラフト4位で指名され、他にも藤嶺藤沢の矢澤宏太投手、星槎国際湘南の松下壮悟選手などが注目された。

今年は、ドラフト1位候補高校生投手の四天王に名前が挙がる横浜の及川雅貴投手は、左から153キロの速球を投げる。ただし昨年夏も本調子でなく、昨年秋の関東大会からセンバツも良い状態の投球は見られなかった。センバツ後にリリーフで登板していろいろと工夫をしながら夏に合わせているが、最後の夏にどのような投球を見せるか注目したい。また、2年生の188cm左腕・松本隆之介投手も147キロを記録しており、右の木下幹也投手も184cmから144キロのストレートと大きく曲がるフォークを投げる。主砲の3年生・内海貴斗選手もスラッガーとしてチャンスに強い打撃があり、前後の小泉龍之介選手や2年生の度会隆輝選手もパンチ力が出てきている。度会選手は昨夏に天才的な打撃を見せており、成長を見届けたい。

桐蔭学園の森敬斗選手は、U18代表候補合宿にも召集された。ショートで正確で鋭い送球を見せ、また打撃でも長打力に柔軟性も伴う打撃がある。勢いに乗ると止められないような雰囲気もあり、高校生内野手ではトップクラスに評価できる。桐蔭学園は大学進学が多いが、森選手の進路にも注目が集まる。

東海大相模は西川僚祐選手が清原2世のスラッガーで順調に来年を迎えてほしい選手。山村崇嘉選手は投げては140キロ、打っても痛烈な打球を見せる。その中で3年生の遠藤成選手も投げては145キロ、打っても抜群のスイングスピードで高校通算40本と抜群のパワーを持つ。そして1年生の石田隼都投手は185cmの本格派左腕で、すでに142キロを記録している。2年後のドラフト1位候補となりそうだ。

横浜隼人の佐藤一磨投手は188cmの左腕投手で最速143キロを投げる。体は大きいがテンポ良く投げ、変化球を織り交ぜながら抑えていく。健大高崎との練習試合では4回を投げてノーヒットと順調だった。プロのスカウトもマークを続ける。

その他の選手

桐光学園は中学時代から注目されていた谷村然投手や冨田冬馬投手がいるものの、期待通りの3年目かと言われるとまだまだという印象。ただし2年生の安達壮汰投手は181cmの左腕で球速こそ130キロ台が多いが、とにかく安定感が光る。また打撃でも4番に据えるとチーム全体が安定するような大きな器を持つ。

慶応は、捕手の善波力選手が168cmと小柄だが昨年夏は先輩の生井投手をリードし甲子園でも好投を導いた。セカンドまでの肩も魅力。今年は140キロ右腕の田口義将投手などをリードする。向上の赤城昂太郎選手は中学時代に足の速さとパンチ力が目立った選手で、強肩もあり身体能力が高い内野手で動きに注目。日大藤沢は山本昌弘が指導する左腕・武富陸投手は多彩な変化球に加え球速も142キロまで伸ばしてきた。

戸塚の清水亮介投手は公立ながら185cmから140キロの速球を投げ、スライダーも良い。しっかりとチームが守れば結果を残せる。鎌倉学園の作野友哉投手は春の東海大相模戦で8三振を奪う力を見せた。球速は130キロ台も球の伸びは魅力。湘南学院の古謝樹投手は2年春に好投を見せた左腕、その後、故障をしていたが夏に復活をかけている。三浦学苑の渡邉倫太朗投手も182cmから力のある球を投げ、あと一歩の成長が待たれる。

藤沢清流の小田嶋優選手は投げては143キロ右腕、打っても左打席から痛烈な打球を見せるパワーのある選手。平塚学園は小林遼我選手、吉村慶佑選手の主軸が力があり、横浜DeNA・三浦投手コーチの長男・三浦澪央斗投手がきれいなフォームからキレのある球を投げる。

優勝予想

昨年夏は横浜と慶応、秋は横浜が優勝し桐蔭学園が準優勝。春は東海大相模が優勝し桐光学園が準優勝、鎌倉学園と横浜がベスト4。試合の粗さはあるものの、選手個々の能力の高さで横浜高校が強いと思うが、及川・松本・木下を良い時にうまく使えるか。また打線は昨年の万波選手のように勢いに乗せるような選手が出てくるか。その点では、春の関東大会で優勝した東海大相模が打線では上かもしれないが、こちらは投手の軸がまだいない。夏に石田投手が一本立ちしてくれば甲子園に行けるかもしれない。

試合巧者の桐光学園と慶応なども力があるチーム。慶応は東海大相模のブロックに入ったが、神奈川はどこのブロックも厳しいといえる。横浜・東海大相模も課題があり、そういう意味では混戦と言えそうだ。

2019年度以降-高校生-神奈川県のドラフト候補リスト

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする
ドラフト会議ホームページ2024 Draft home page

コメント