夏の高校野球・大分大会が7月7日に開幕する。明豊、大分の実力のある選手がそろい、2年生に怪物候補の投手が登場!地区のドラフト的注目度はB。
注目選手
昨年は明豊の濱田太貴選手がヤクルトにドラフト4位で指名された。
今年も明豊の選手が注目される。大畑蓮投手は今年春のセンバツで一気にブレーク。183cmから146キロの速球は角度十分、プロのスカウトの目にもしっかりと留まった。伸びしろもまだまだ十分ありそうで、将来は角度のある150キロの球を投げる投手になっていそうだ。
その中で2年生に怪物がいる。大分商の川瀬堅斗投手は福岡ソフトバンク・川瀬晃選手の弟で、185cmの右腕投手。球速はこの春の練習試合で147キロを記録し、150キロの大台が間近。体重も増やしており、体がしっかりと出来た時にはどんな投手になっているのか、まだ想像ができない。とにかく、来年の今頃にどれだけの投手になっているのか見ていたい。
その他の選手
まず、明豊の選手から紹介すると、寺迫涼生投手は最速144キロの右腕、センバツに故障から復活登板をして粘りの投球を見せた。若杉晟汰投手もしっかりと試合を作るピッチングを見せ、2年生の狭間大暉投手も140キロの速球を投げて次期エースとして期待できる。打線もソフトバンクが注目する表悠斗選手から、中軸の藪田源選手は187cmのスラッガー、野辺優汰選手は173cmながらパンチ力がある。
共にセンバツに出場した大分はセカンドの足立駿選手が183cmの1番バッターで長打力も足もあり、セカンドで動きも良い。捕手の江川侑斗選手は捕手として落ち着きが素晴らしく、配球からキャッチング、そしてスローイングと総合力の高い選手。高校通算20本塁打の中尾拓士選手、飯塚和茂選手のクリンナップは明豊に匹敵する。あとは技巧派右腕の長尾凌我投手をどれだけ支えられるか。
日本文理大付は翁長佳辰投手が175cmから147キロの速球を投げ、サイドから130キロ中盤の球を投げる津波実成投手と、キレの良い球を投げる左の木下真吾投手の2人の2年生も力をつけている。野手も東門寿哉選手が1年生からレギュラーとして活躍し、通算20本塁打の長打力に、強肩俊足を持つ選手として注目される。
大分舞鶴の常広羽也斗選手は143キロのストレートと変化球をうまく使って投げる。津久見高校はリリーフの安部誠也投手が138キロを記録し球の力で抑える。大分東明の栃原佑紀投手も130キロ後半の速球を武器にする。情報科学の左の後藤将太投手と右の坂本大翔投手は、共に171cmで球速もそれほどではないが緩急を使って抑えていく。
柳ヶ浦の宇土雄真選手は一本足からのパンチ力が武器、情報科学の岩田啓吾選手は171cm98kgの体から30本以上のホームランを放つ。大分商は橋本圭晟選手がセカンドまで1.7秒台の強肩でプロが注目しており、ホームランも13本のパンチ力。甲斐翔斗選手も長打力で目を惹く。三重総合の井野紘希選手も大分屈指のスラッガーと注目され、佐伯鶴城の池田和樹選手もセンスある打者として期待される。
2年生でも大分東明の山下健太朗投手は既に143キロを記録する右腕投手、大分舞鶴の木村駿太朗投手は球速はまだまだも183cm82kgの大型投手で期待される。大分商の川瀬投手と来年ライバル関係になれるか。
優勝予想
昨年夏は藤蔭が甲子園に出場、秋は明豊が強さを見せ、春は明豊と大分が県大会に出ない中で、大分工、情報科学、大分舞鶴、三重総合が4強となった。
明豊はセンバツベスト4の実力があり、選手層が厚く投打にバランスが良い。大分は野手陣に隙が無く、投手が鍵となる。日本文理大付は投手力に自信があり、強打線を抑え込めれば勝機がある。そして大分商は怪物投手の登場で、強豪の打線も抑え込む力がある。
柳ヶ浦、津久見、大分工、大分東明、藤蔭なども実力校で、明豊・大分を止められるか。
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