夏の高校野球・熊本大会の展望(2019)と注目選手:ドラフト注目度B

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夏の高校野球・熊本大会が7月7日に開幕する。全国屈指の右腕投手の存在が大きく、力のある投手・野手がそろう。地区のドラフト的注目度はB。

注目選手

昨年はドラフト会議での指名は無し、文徳の萩尾匡也選手などが注目されていたが、当時2年生の有明高の浅田将汰投手、九州学院の遊撃手・川野涼多選手が注目されていた。

今年はその有明の浅田将汰投手が順調に注目選手となった。181cmから投げられる148キロの速球は、まだ高めも多いものの、バットが出てしまう球威がある。そして変化球も各段に増えて磨かれ、カットボール、チェンジアップ、カーブで投球の幅が広くなり、そしてスライダーは必殺球となった。これらが低めに決まった時には相手は何もできない。そして打っても高校通算30本塁打で熊本屈指のスラッガー。どちらでもできるのではと思うが、やはり上では投手として期待したい。

川野涼多選手は遊撃手として全国でも指折りの守備の良さを見せる。そして打撃でも打球の速さが増してきており、投打のバランスが整ってきた。持ち前に50m5秒台も足もあり、獲ってみても面白いのではとスカウトに思わせる選手だろう。

その他の選手

投手では、秀岳館の崎村太陽投手が昨秋、浅田投手との投げ合いで火がついて146キロの速球を記録した。お互いに譲らない投球だった。この春は故障をしてまだ復活ができていないが、夏に復帰を期待したい。2年生の桑原貫起投手もすでに140キロを記録し、崎村投手の穴をしっかり埋めており、エースとしての成長を遂げている。

熊本工の内田雄大選手は、1年時からバッティングセンスに注目され3番を任されていた。期待通りの上昇カーブとは言えなかったがパンチ力は増し、最後の夏に次のステージへとつながる打撃を見せたい。青山典勢は強肩でフットワークもしっかりしており、捕手として将来が大いに期待される。田中亮誠選手は巧みなバッティングに注目。林彪太郎投手は140キロを投げる左腕投手で、球速以上に感じる球の速さが魅力。2年生でも山下隆勢捕手は抜群の強肩を持ち、江川輝琉亜選手は外野手として俊足で広い守備範囲を見せ、投げても135キロを記録する強肩を持つ。

九州学院の蒔田稔投手は180cmから140キロを記録する。友田佑卓捕手も1年で4番を打ったものの、まだ潜在能力という感じで、ブレークを期待。その中で2年生の外野手・牛島希選手が目を見張る打撃を見せ注目を集めている。来年が非常に楽しみ。

センバツに出場した熊本西は、エースの霜上幸太郎投手は智弁和歌山に洗礼を浴びたものの、春は西日本短大付を7回1/3を投げて1安打のみ、特殊なカットボールが効果的だった。4番を打つ堺祐太選手は一発があり、強肩と足もある180cmの選手。

球磨工の田山裕輝投手は138キロの力のある球を投げ、春優勝の立役者。熊本国府の齋藤帆稀投手は130キロ中盤の球で試合を作る。有明も左腕の森田航生投手が浅田投手の負担を軽くする投球をする。八代の上田恭平投手は130キロ前後だが伸びを感じる球で打ち取る。

東海大熊本星翔の竹下翔悟選手は昨年夏の決勝でホームランを放ち甲子園出場を決めた殊勲者。パンチ力が魅力。2年生の木原仁千嘉選手も甲子園を経験したが、今年から投手として登板し130キロ中盤の速球を投げている。城北の上田龍弘捕手はセカンドまで1.8秒の強肩が魅力、舟越秀虎選手は180cmの外野手だがベースランニングで13秒台を記録する俊足。境田飛翔選手は中学時代から俊足に注目され、盗塁の多い選手。

優勝予想

昨年夏は東海大熊本星翔が優勝し、熊本工が準優勝だった。秋は熊本国府が優勝し熊本西が準優勝、センバツには熊本西が出場している。今年春は熊本西が出場しない中で球磨工が優勝し、有明が準優勝だった。

熊本工や九州学院に好選手が集まるものの、抜きんでているという感じではなく、逆にチームのまとまりなら熊本西の方がよさそうに感じる。ただし、有明は浅田投手が投打に一人で試合を支配する力があり、強豪も封じ込める力がある。

東海大熊本星翔、城北、球磨工、熊本国府、秀岳館や、濟々黌、必由館といったチームにもチャンスがありそうだ。

2019年度以降-高校生-熊本県のドラフト候補リスト

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