夏の高校野球・高知大会が7月13日に開幕する。高知高は150キロ右腕の1年生・森木大智投手が注目され、1年生世代に怪物候補がそろう。森木投手がいる間は注目度Aを続けたいとも思うが、3年生にもっと頑張ってほしいという気持ちもあり、地区のドラフト的注目度はB。
注目選手
昨年のドラフト会議では明徳義塾の市川悠太投手がヤクルトにドラフト3位で指名された。
今年はドラフト会議で確実に指名されそうな注目選手はいないが、1年生の高知高・森木大智投手は、184cm80kgの右腕で、中学時代に軟式で150キロを記録、また高校に入学し硬式球でも148キロを記録している。フォームにも特に指摘ができるような点は少なく、あとは、ここから160キロ投手になるにはどうしたらよいかというような、どのように次の殻を破るのかという所で、3年間で大きなチャレンジをしていけるか。ただし、リスクも伴うので難しい。
明徳義塾は、付属中で、森木投手と同学年に有望選手がいたものの、県外へと出て行ってしまった。しかし、代木大和投手は184cm83kgの左腕で1年生で140キロを記録し、将来が有望だ。
その他の選手
投手では岡豊の植田ジゲン投手が130キロ中盤の球速だが面白いように空振りを奪えるストレートの球質が圧巻で、オーストラリア遠征で8回17奪三振の快投を見せた。どんな投手になっていくのか注目したい。
明徳の山田圭佑投手は制球などに課題があるが178cmから140キロの球を投げる。左の服部遼馬投手も制球や変化球が良く、130キロ中盤も記録する。高知高校は3年生の安田祐大投手もスロークォーターから139キロの威力ある球を投げ、森聡希投手も重い球を投げる左腕。2年生の安岡拳児投手も180cm80kgの体から138キロを記録、また同じく2年生の濱田世投手もU15代表を経験しており、180cm70kgから138キロを記録する。
高知商の真城翔大投手は142キロの速球と130キロ台のツーシームでバッターをきりきり舞いさせる。高知中央の濱田海斗投手は左のサイドハンドだが、上から投げて138キロを記録した。土佐の横田啓悟投手も176cm84kgから136キロを記録、高知東の島田龍二投手も173cm84kgから138キロを記録し、二人とも体重をしっかりと乗せた球を投げる。
打者では明徳義塾の古澤怜大選手が1番バッターで50m6.1秒の俊足に盗塁の技術もあり、また外野手として遠投100mの強肩を持つ。安田陸選手は実績十分でプロも評価をしていた強肩捕手だが、3年春は肩の故障で出場できなかった。夏は復帰予定でまた評価を上げてくるかもしれない。高知高の西村唯人選手は広角にキレイにヒットを打ち分ける技術のある選手で、オーストラリア遠征では木製バットでもヒットを量産した。高知商の山崎大智選手は180cmの右の大砲で、高校通算は11本塁打もバックスクリーン方向への飛距離は十分。
1,2年生でも高知商の西村貫輔選手は昨年夏の甲子園で2番サードで出場し、3試合連続で2ベース、2試合連続で3ベースヒットを記録。外野の間を割る痛烈な打球に、素早いベースランニングが魅力。明徳義塾の鈴木大照選手はこの春の四国大会で5番を打って4本の3ベースヒットを記録した。岡豊の吉村蓮太選手も170cmと上背はないが、広角にヒットを打ち狙って長打を打てる力もある。
優勝予想
昨年は高知商が明徳義塾を破って甲子園に出場すると、甲子園でも3回戦まで勝ち上がった。春も高知商が優勝し、明徳義塾が準優勝。そして春は明徳義塾が優勝し高知が準優勝、ベスト4に高知商を破った岡豊と高知小津が入った。
常に上位に来る明徳義塾は戦力の厚さは今年も健在、また高知商も選手層は厚く、しぶとく粘って勝っていく地力がある。そして監督も交代し、投手力を一気に強化した高知がが加わり3強となりそうだ。
他には投打に軸のいる岡豊、高知中央、土佐、そしてベスト4入りした高知小津も勢いに乗って上がってくるか。
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