星稜・奥川恭伸投手が13K1失点完投、10球団25人スカウト視察

星稜高, 奥川恭伸

今年のドラフト会議で、大船渡の佐々木朗希投手と並んで注目される星稜の奥川恭伸投手が、この日の準々決勝・遊学館戦で9回7安打13奪三振1失点で本領を発揮した。

高校野球での総仕上げの投球

9回で7安打1失点と、さすがの強豪・遊学館を相手に、これまでのような圧倒的な投球ではなかったものの、奥川恭伸投手の高校集大成と言えるような素晴らしい投球が詰め込まれていた。

3回、1アウト1,3塁のピンチでタイムリーヒットを許し、なおも1アウト満塁のピンチとなった。しかし、得意のスライダーで2者連続奪三振に抑えた。そして4回には151キロを記録し力押しを見せ始めると、7回からは150キロを記録しながらも「序盤よりも神経を使って投げた」と話し、5者連続三振を奪うなど3イニングをパーフェクトに抑えた。奥川投手は、「序盤は打たせて取る投球。向こうも合わせてヒットにしてきたので、終盤は投球を変えてリズムよく投げられました」と話し、計算通りの完投だった。

ストレートの威力はもちろん、変化球の精度、キレ、そして投げるタイミングも絶妙で、佐々木投手よりも完成度が高く、プロ野球のエースが投げているのではないかと思わせるような投球で、これが高校生かと思う。

10球団25人が視察

この日は強豪の遊学館戦という事もあり、奥川投手の登板の可能性が高く、10球団25人のスカウトが集まった。埼玉西武は5人態勢で視察し、阪神は2人態勢で視察をした。初めて奥川を見たというオリックス・福良GMは、「すべての面でまとまっているしいい投手。ボールに力もある。完成度が高いが、伸びしろもある。あのスライダーはなかなか打てない」と高く評価した。

◎阪神・畑山統括スカウト:「春よりも直球はコンスタントに150キロが出るようになっているし、仕上げてきたかな。それだけですごい。試合の中で修正もできるし、大きく崩れることもない。スライダーも彼の持ち味のよい球で完成度が高い。自分のピッチングスタイルを確立している。」

◎埼玉西武・前田チーフスカウト:「落ち着いて投げている。ピンチの場面も要所で締めて、風格のあるピッチング。あのスライダーは高校生じゃ打てない。メリハリつけたり、マウンドさばきも上手。プロでも十分通用する力を持っている。」

◎横浜DeNA・大久保スカウト:「ボールも速いし、プラスブレーキのあるスライダーがある。これからもっと良くなると思う。期待できます。」

◎中日・米村チーフスカウト:「勝つためには何をすべきかという投手センスに長けている」

◎巨人・織田スカウト:「力を入れたボールの角度、キレはいいものがある」

これで準決勝に進出した。大船渡の佐々木投手が一足早く決勝に進んでいるが、甲子園で両雄の投げ合いがみられるか、注目したい。

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阪神畑山統括スカウト (2人で視察、阪神のガンで最速151キロ)「(スライダーは)彼の持ち味のよい球。完成度が高い。自分のピッチングスタイルを確立している。大きく崩れることもないし。球速も上がっているし、仕上げてきたかな」。

阪神・畑山統括スカウト「春よりも直球はコンスタントに150キロが出るようになっているし、それだけですごい。試合の中で修正もできるし、大きく崩れることもない。(高い)評価は変わりません」
オリックス・福良GM「初めて(直接)見た。すべての面でまとまっているし、球には力がある。あのスライダーはなかなか打てないでしょう」

スタンドでは国内10球団のスカウトが視察。オリックス・福良淳一GMは「完成度が高いが、伸びしろもある」と絶賛した。

ネット裏ではプロ10球団25人が視察。この日、初めて奥川を見たというオリックス・福良ゼネラルマネジャーは「あのスライダーはなかなか打てない」と高く評価した。巨人・織田スカウトも「力を入れたボールの角度、キレはいいものがある」とうならせた。

失点した後の4回、先頭打者には151キロをマークし、「開き直って」スライダーで空振り三振。3者凡退で相手の流れを食い止めた。終盤に入っても、球威は衰えず7回にも150キロをマーク。「序盤は打たせて取る投球。向こうも合わせてヒットにしてきたので、終盤は投球を変えてリズムよく投げられました」と、7回1死から8回まで5者連続三振を奪う快投。


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