黒沢尻工の石塚綜一郎選手は、大会前に複数のプロスカウトが注目をする捕手だった。大会ではチームの状況からエースとして登板したが、この日は血染めの投球となった。
投手として
石塚綜一郎選手は本来は捕手だが、セカンドまで1.8秒台の強肩は投手としても130キロ後半を記録する。この夏は、エースだった土屋投手が右ひじ痛のため、チーム状況から石塚投手がエースとして投げ続けていた。
準決勝に勝ち進んだこの日は花巻東と対戦、力のある球で6回まで花巻東打線を2点に抑え5-2とリードしていたが、ここで右手中指のマメがつぶれて出血、いったん中断して治療をして再び登板したが、1点差まで詰め寄られて降板した。試合は花巻東がその後に得点を重ね、11-5で勝利した。石塚選手は「血で滑って変化球が曲がらなかった。前半は70~80点の良い出来だったのですが」と悔しがった。
本来は捕手としてその強肩を、また高校通算39本塁打を放ち、強打の捕手としてプロのスカウトが注目している事もあり、打撃に注目されたが、投手としての役割が大きくなり今大会のホームランは0本に終わった。
試合後に石塚選手は、「捕手として上のレベル、プロでやりたい」と話し、プロ志望を表明した。プロでは強打の捕手としての活躍が期待される。打撃のある捕手として評価が高く、高校生捕手の獲得をめざす千葉ロッテを中心に、ドラフト会議では4位前後での指名が予想される。
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「負けたくない気持ちで投げ続けましたが、血で滑って変化球が曲がらなかった。前半は70~80点の良い出来だったのですが」と無念の表情。
プロ志望届を出す考えも示して「捕手として上のレベル、プロでやりたい」と話した。
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